佐渡市議会2月定例会 一般質問三日目

リニューアル工事のため、令和4年6月から休館していた相川郷土博物館のオープンが当初の4月から2ヶ月近く延期されることが分かりました。3月11日開かれた2月議会一般質問で荒井眞里議員の質問に教育委員会が答えました。

相川郷土博物館は、耐震対応や展示物のリニューアルで令和4年6月1日から工事が始まり、今月中旬にも完了する予定でした。
しかし、建物自体も貴重な文化財であり、また、工事期間中に予期せぬ文化財が発見されるなど、繊細な工事が求められたため工期を延長し対応することになりました。元日に発生した能登半島地震も影響したと言います。
観光シーズン到来の4月に向けオープン準備を進めていましたが、現時点で5月下旬ごろの開館が予定されていると香遠正浩教育長が答えました。

新井議員は世界遺産登録を見据え、お膝元の相川郷土博物館に専門的な知識を持つ学芸員の配置も求めました。
教育委員会では、その必要性を認識した上で市長部局とも相談の上、最大限努めていきたいとしています。
今議会では3月11日も含め、質問に立った10人全員が災害に対する市の対応や体制について問い質していました。

3日目のこの日も、中川直美議員が指定避難所の施設管理の不備を指摘した上で、地区の中で実情に即した議論が必要ではないかと市の考えを質しました。
それに対し市では、これまでの回答と同様に支所、行政サービスセンターが中心となり、自主防災組織と協議しながら防災計画の策定に取り組む意向を示しました。
また、避難所の総点検を求めた中川議員に答え、既に実施した備蓄倉庫の施錠確認も含め早急に取り組んでいきたいとも述べました。

中川議員は、到達時間が早いとされる日本海の津波に対し、ビルや高層の建物などへの垂直避難が有効であるとし、避難ができるよう協定を結んでおくべきと主張。
渡辺市長は、避難距離が長くなる両津地区などを念頭に、建物や民間施設の活用を含め協定を結んでいきたいとしました。
一般質問に続いて行われた本会議では、初日に上程された新年度予算案の中で計上漏れがあったことが報告されました。西三川デイサービスセンターの施設維持管理委託料でおよそ1,400万円です。予備費などの変更で総額480億円の予算規模に変更はありません。

2月議会は、3月22日に最終日本会議が開かれる予定です。
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