羽茂地区で伝承される生花の流派

公民館講座を紹介する「一緒にやらんかや!」です。今回は、羽茂地区で伝承されている生花の流派をご紹介します。

今回お邪魔したのは「孤蓬遠州流生花」の講座です。
孤蓬遠州流生花は、1700年代から1800年代に創始された江戸の遠州流をそのまま受け継ぎ、羽茂地区で継承されている生け花の流派です。
佐渡の南部で広められ、明治中期に最盛期を迎えますが、その後各地域に流派が分立したことで統制を欠き一時衰退。しかし、太平洋戦争後に関心を持つ人により再興、継承され今日に至っています。

現在は、保存会およそ20人により継承されていますが、会員の数は減少していて、後進を育成したいと開催されているのがこの講座です。
講座は、佐々木春江さんが講師を務め、毎回、皆で持ち寄った身近な花を使った生け花に挑戦しています。
作風は、古風で素朴、華美にならず身近な花材で形成できる伝統美芸として貴重とされていて、平成16年には佐渡市の無形文化財にも指定されています。

参加者は、講師の佐々木さんに教わりながら熱心に取り組み、この日の作品を完成させていました。
参加者「受講のきっかけは、ふるさと祭りの時にお花を見学したことがあって、それがすごくかっこよかったんです。難しいですけど楽しいですね。先生が生けると、なんか急に花が生き生きするんですよ。それが面白くて不思議です。」
佐々木春江さん「遠州流は佐渡にもたくさんあるんですけど、孤蓬遠州流は羽茂にしかないから、古き良きものを後世に伝えたいということで、本部の役員たちと頑張ってるわけです。」
孤蓬遠州流生花の講座は、第1第3土曜日の午後7時頃から羽茂地区公民館で開催されています。講座では、一緒に活動する仲間を募集しています。

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