県と市の若手職員がおけさ柿学ぶ

佐渡市役所と新潟県佐渡地域振興局の若手職員が、佐渡について学ぶプロジェクトとして、特産のおけさ柿について学び農作業も体験しました。

今回行われた農業体験と研修会には、佐渡市と新潟県佐渡地域振興局のおおむね30歳以下の若手職員およそ20人が参加しました。
この日はまず、JA羽茂おけさ柿選果場で柿の選果の様子を見学しました。
この取り組みは、市と県の若手職員が佐渡をより深く知り、業務に生かすことや互いに交流を深めることなどを目的としていて、昨年度は、渡辺竜五市長との対話の会を実施し、今年は初めて体験活動を行いました。

選果場を見学して、収穫された柿がどのように出荷されていくか学んだあと、羽茂農業振興公社の若林直樹事務局長から、羽茂地区に柿栽培が定着した歴史やおいしさの秘密などについて話を聞きました。
若林さんは、マルハのおけさ柿は、渋抜きに一般的に使われる炭酸ガスだけではなく、アルコールを併用することで、よりまろやかな甘みが出るよう工夫していることなど、その特徴を説明しました。また、課題として後継者の問題があるとして若い人のアイデアで、今後の発展に協力してほしいと呼びかけると、参加者は真剣な表情で聞いていました。
最後には柿畑に移動して柿の収穫を体験しました。

初めて収穫を体験する参加者も多く、初めは慎重にもいでいましたが、手順がわかると参加者同士交流しながら作業にあたっていました。
参加者「普段仕事だと、あまり現場出ることがなくて、佐渡であんな大きな工場があるのも知らなかったので、改めて佐渡といえば柿っていうのが実感できてよかったです。」
佐渡市職員「普段は学べないおけさ柿の歴史について知れるっていうのは、非常に有効だと思いました。業務でもおけさ柿のことを聞かれますし、そういった時に農家さんの思いを代弁できれば良いと思ったので参加しました。」

金子千夏さん「身近にあるものだけれども、どういう歴史があるのか知らなかったりするので、そういうものが学べた良い機会になったと思います。佐渡市の職員と新潟県の職員の交流も一つの目的ですが、両者が協力して佐渡の未来について考えるには、現状の佐渡のことを色々と知る必要があると思っています。」
なお、次回のプロジェクトが11月下旬に予定されていて、相川地区の町歩きを企画しているということです。

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