両津地区北鵜島に伝わる車田植

1,000年以上続くとされる、佐渡の「車田植」が5月16日、両津地区北鵜島で行われました。今日は、内海府小中学校の子供たちも参加し田植え歌を披露しました。

両津地区北鵜島の北村家に伝わる車田植「車田植」は、豊作を祈る儀式として1,000年以上前から行われているとされていて、国の重要無形文化財に指定されています。

毎年5月中旬の大安の日に1年の田植仕舞として行われ、釣鐘の形をした広さおよそ200㎡の田んぼで午前9時から田植えが始まりました。早乙女と呼ばれる、3人の女性が田んぼの中心に苗を植え、そこから円を描くように後ずさりしながら、苗を植えていきました。
円は、神が降りる目印を表し、豊作を祈願するものと言われています。
また、内海府小中学校の全校児童生徒10人が参加し、これまで朝の時間などに練習してきた「田植唄」を披露しました。
内海府小中学校では、子供たちが地域の伝統を学ぶため数年前から車田植に参加しています。
車田植は、かつて岩手県や高知県などでも行われ、島内でも相川地区の高瀬や、千本などにも伝わっていましたが、今では、岐阜県高山市と北鵜島の全国で2か所にしか残っていないとされる希少な伝統行事です。
今日植えられたコシヒカリの苗は、9月の終わり頃に収穫予定でおよそ100kgの米が取れると見込んでいます。

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