駐日外交団が「佐渡島の金山」関連施設を視察

10月12日と13日の2日間、各国の駐日大使らが佐渡を訪れ、佐渡の金山の関連施設などを視察するツアーが行われました。

このツアーは、駐日外交団に世界遺産登録を目指す佐渡の金山の文化的価値を体験してもらおうと、新潟県と佐渡市、外務省が共同で開催したもので、10カ国13人の駐日大使が参加しました。
このうち、イタリア、ブルガリア、ザンビアの三ヶ国は現在世界遺産委員国を務めています。
外務省は地方自治体などと協力し、駐日外交団に地方の歴史や文化を紹介する地方視察ツアーを平成22年度から毎年実施していて、今回初めて佐渡で開催されました。

一行は、史跡佐渡金山をはじめ、関連施設を視察。佐渡金山の開発の歴史や、当時の作業についてガイドから説明を受け、佐渡の金山の価値を肌で感じていました。
また、金の延べ棒のつかみ取りも体験し、その重さに驚いていました。
その後訪れた佐渡奉行所跡では、佐渡を世界遺産にする会のメンバーが、当時の衣装に身を包み外交団をお出迎え。

かつて相川で取れた金銀を運んだルートを歩く、御金荷の道ウォークをはじめ、世界遺産登録に向けた取り組みを行っていると説明しました。
外交団は、メンバーとの交流を楽しみながら、佐渡の歴史や文化について理解を深めていました。
ドラジェン・フラスティッチ駐日大使「(和訳)日本のほとんどの県を訪れましたが、佐渡を訪れるのは初めてです。自然の美しさや遺跡に深く感動しました。将来、より多くの人が佐渡を訪れるだろうと確信しています。私の東京の同僚や友人だけでなく、クロアチアの友人にもこのとても美しい場所を勧めます。」

沢田敦室長「世界遺産登録を目指す佐渡の金山の文化遺産としての価値や歴史を理解して頂くと言うこと、それに加えて、佐渡の食や伝統芸能そういったものと自然の魅力をお伝えしたいという趣旨でございます。当然、私ども佐渡の世界遺産の文化遺産としての価値の国際理解の促進ということを、佐渡市さんや国としっかり連携して進めていきたいと思っております。」
2日間にわたり佐渡の金山の文化的価値を存分に体感した各国の外交団。県や市の関係者は、来年の世界遺産登録に向け一層期待が高まるツアーになったとしています。
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