専門学生制作の社殿がウッドデザイン賞受賞

伝統文化と環境福祉の専門学校の学生が制作した小型の社殿がウッドデザイン賞の奨励賞を受賞しました。

こちらがこの度ウッドデザイン賞の奨励賞を受賞した「一間社流造本殿」と呼ばれる小型の社殿です。
伝統文化と環境福祉の専門学校の伝統建築学科の学生が2021年と2022年に卒業制作として手掛けました。
ウッドデザイン賞は、一般社団法人日本ウッドデザイン協会が主催するもので、木の良さや価値をデザインの力で再構築することを目的としています。

伝統文化と環境福祉の専門学校では、制作した社殿を老朽化で修復が不可能な神社などに奉納する取り組みを行っていてます。
これまで、岐阜県の神明神社や日本製鉄株式会社東日本製鉄所直江津地区内にある稲荷神社に奉納してきました。
その取り組みがウッドデザイン賞の評価基準である木を使うことによる社会課題の解決において優れていると評価され、奨励賞の受賞につながったとしています。

秋田 薫さん「滑らかさと言いますか、普段使いのところを小さく作っているので、変だなって思うようなところはなくそうと思って作りました。」
学生たちは10人一組になり、前期と後期で社殿を1社ずつ制作。佐渡の木である。アテビを使い組み立てや加工などおよそ4ヶ月かけ完成させました。
井上英樹さん「細かい作業をしないといけないので、手先が器用じゃないとできないぐらいの作業量になってくるので難しかったと思います。被災した神社に佐渡の木をを使ったものを奉納できるといいですねということで始まった課題です。」

学生生活の集大成であり、これまで学んできた技術を活かして制作されたこの社殿。ウッドデザイン賞の受賞を通して、学生たちの活動や想いが被災した神社などに届き、島内外で活用されることが期待されます。
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