佐渡人形芝居保存会が森光子の奨励賞に選定

佐渡の人形芝居を保存しようと活動する佐渡人形芝居保存会が一般財団法人森光子芸能文化振興財団が毎年選定する森光子の奨励賞に選定されました。

佐渡の人形芝居は、文弥人形、説教人形、のろま人形からなり、最盛期には40ほどの座が存在していましたが、後継者不足により大正末期より衰退し、一時は消滅の危機にありました。
その後人形芝居を保存しようという動きが起こり、昭和52年に佐渡人形芝居保存会が設立され、その年には佐渡の人形芝居が国の重要無形民俗文化財に指定されました。
現在は、8つの人形座が保存会に加盟し、定期公演などを通し研鑽を積みながら保存や普及活動を行っています。

今回保存会が受賞した「森光子の奨励賞」は、一般財団法人森光子芸能文化振興財団が森光子氏が生前から願っていた「ひとすじの道を追求する人を応援したい」という森さんの意思を継いで設立されたもので、佐渡の人形芝居保存会は、ほかの地方にはない独特の芸を守り続け、継承している点が評価されました。
授賞式では、森光子芸能文化振興財団より、理事長でフリーアナウンサーの野間修平さんが参加し、佐渡人形芝居保存会会長の池田哲夫さんに盾と記念品を贈りました。
その後、野間さんは、野浦双葉座による文弥人形「孕常盤牛若弁慶五条の橋の出会いの場」を鑑賞しました。

野間さんは、ダイナミックで大変素晴らしいと感想を述べ、何よりも地道に継承していることが貴重。是非継続し次の世代につなげていければと話しました。
佐渡人形芝居保存会の池田会長は、これからも頑張りなさいということだと思った。これからも、後継者の育成や芸の磨きに努力したいと話していました。
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