はんが甲子園開幕 14校が技術競う

高校生版画日本一を決めるはんが甲子園が開催され、参加した高校生は三日間の作品制作に挑んでいます。

3月17日、相川体育館で開会式が行われた第24回全国高等学校版画選手権大会通称「はんが甲子園」。佐渡高校と佐渡中等教育学校を含め、10府県から出場した14校が一堂に会しました。今年は「発見!!佐渡」をテーマに生徒3人監督1人の4人1チームで3日間の版画制作に挑みます。
開会式では地元を代表し、佐渡高校相川分校の生徒が「これからの作品づくりで佐渡の素晴らしい自然や文化に触れてください。私も皆さんの作品を通してこれまで知らなかった佐渡を発見できると思うと今からとてもワクワクしています。」と歓迎の言葉を述べました。
最後に参加校を代表して、埼玉県立鴻巣高等学校の生徒が選手宣誓を行いました。

開会式が終わると、多くの学校は版画の題材を求め島内での取材活動に出かけます。相川地区の尖閣湾を訪れたのは、昨年に続いて3回目の出場となる神奈川県立多摩高校の選手。
この日はあいにくの曇り空でしたが、監督を勤める立川公子先生は、天気が悪いなら悪いなりの色彩があるとアドバイスを送っていました。
また、佐渡の人が佐渡のどういうところを美しいと思っているのか。地元の人の作品を見たいと佐渡版画村美術館も訪れます。

選手たちは昨年の受賞作品や、地元の人の作品を見ながら、自身の作品に取り入れられるところはないかと真剣な表情で鑑賞していました。
多摩高校の選手「神奈川とは全然違う景色がたくさんあって、面白いなって思います。ちょっと描いてみたいなっていうものはいくつかあるんですけど、まだまとまってはいないですね。もっといろんなところを見て考えていきたいです。」
立川公子教諭「生徒たちの見たものとか聞いたもの全て作品につながるので、私はみんなが見ているものがどういったものなのか補足する程度なんですけれども、限られた時間の中で最大限表現しきれるようにサポートしていきたいと思っています。」

多摩高校では、島内各地を見てから題材を決めたいと、畑野の旧若林邸や玉林時を訪れました。
また、3月17日は佐渡牡蠣祭りの会場にも選手の姿が。
港南造形高校の選手「今回のテーマが『発見!!佐渡』で、自分たちが見つけるようなテーマなんです。だから地元の方々の元々の魅力も出しつつ、それに対して自分たちが気づけるような発見したところをちゃんと作品に描けたらなって思ってます。」

佐渡の魅力を発見するヒントにしたいと地元の人しか知らない魅力を取材していました。
はんが甲子園は3日間の作品制作を経て、3月20日水曜日の閉会式で各作品賞が発表されます。
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