高千小で1日通して防災学ぶ

高千小学校で災害時を想定し、1限目から6限目まで1日防災について学ぶ潮風防災キャンプが行われました。

この取り組みは、災害時を想定し防災に関する様々なことを学ぶプログラムで、2019年からほぼ毎年開催されていて、今年は全校生徒21人が参加しました。
1限目の授業は、ジオパーク推進指導員の相田満久さんから高千地区付近で起こり得るかもしれない災害について学びました。
相田さんは、隆起してできた佐渡は、断層に囲まれた島でこれからも、地震は起き続けると話し、通称Z坂と呼ばれる跳坂から見える寒戸崎は、地震で山が崩落してできたものであることなどを説明しました。

高千小学校は、目の前が海であることから津波のメカニズムや地震で起きる津波と風で起きる高波の違いなどを話したほか、東日本大震災の津波の様子を映像で流しました。
初めて見る映像に児童たちは、その恐ろしさを感じていました。そして、相田さんは、日本海側の大規模地震は、千年周期で発生しているものの、その発生は明日かもしれないことを伝え、避難訓練の重要性とともに先生の指示を待つだけでなく、時には自分の考えも大切にして、自分の命は自分で守ってくださいと児童に伝えていました。
続いて児童らは避難所の設営体験を行います。佐渡市職員の説明のもと、高齢者や子供を連れた女性、一般避難者など、それぞれの避難者に適した設営セットをグループに分かれ一通り組み上げます。

力がいる部分は、教員などの手を借りながら協力し、児童たちは避難所の設営体験を行っていました。また組み上げたベッドなどに寝そべり、その寝心地なども体験していました。
その後は、炊き出し訓練として豚汁をつくりました。児童は、野菜のカットなどに苦戦しながらも、楽しみながら料理に挑戦していました。また、出来上がった半から自宅で、自ら握ってきたおにぎりとともに美味しそうにとん汁を頬張っていました。
彌源治仁伺校長「子どもたちの活動している様子を見ますと、上の学年の子が下の学年の子の様子を見たり、面倒を見たり、声かけたり、また同じ学年の子たち同士でも声掛け合ったりして、普段はあまり見られない新たな姿も見られてますので、有意義な活動になってると思っています。」
5,6限目は、AEDの操作方法を学んだほか、防災に関わる問題や課題をクイズ形式で楽しく学び、1日かけて防災についての理解を深めていました。
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