様々な業種が参加し佐渡観光について意見交換

佐渡市が策定を進めている佐渡市観光交流戦略に観光業以外からの意見も取り入れようと様々な業種が参加する意見交換会の2回目が開かれました。

佐渡市では、観光業とともに農業や漁業のほか、工業など様々な産業が一体となって地域創生に取り組むことを目標とする佐渡市観光交流戦略の策定を進めています。
4月下旬に観光関係者以外からの意見を聞くため、初めて島内の様々な業種の人たちを交えた意見交換会を開き、経済や工業の産業団体関係者や地域づくりを行う団体などがあらゆる方面からの意見を述べました。

6月1日、2回目の意見交換会が開かれ、農業協同組合や漁業協同組合などの参加者から、それぞれが見聞きした話が出るなど具体的な意見が述べられました。
佐渡への移住定住を促すため、観光が果たす役割についての議題では、今は趣味を重視して、趣味の合う人と関わりたい人が多いため、自転車や釣りなどをきっかけに移住へつなげる観光戦略を考えててみてはどうかとの意見が上がりました。
また、観光客へのおもてなしについての議題では、リピーターを増やすことが大事だとし、ロングライドなど広く知られている体験とは別に、夜に自分でサザエを取って、翌朝の食事で食べられるプランが好評で、リピーターが増えた相川地区の宿泊施設が例に挙げられ、農林水産業の方面での体験も良いのではないかと提案されました。
他に魚さばき体験ができるとよいとの意見も上がり、参加者から自分もやってみたいと興味が示されました。
市の職員からは見るだけではなく、体験することで記憶や印象も変わってくるため、体験で何ができるかが重要であると述べられました。
さらにマーケティングから考えた観光に関しては、修学旅行をうまく生かすのが良いとの意見が上がり、沖縄大学の学生が考えた成功例として、修学旅行で体験を通して平和学習ができるパッケージ化された商品が数億円の売り上げにつながった話が出され、佐渡でも地域の特性を生かした学びをうまく教材にできる可能性があるのではないかと意見が述べられました。
佐渡市は今後、観光関係者で構成された有識者会議を開き7月中に佐渡市観光交流戦略の策定を目指します。

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