インターンシップ事業 成果を事業者へ報告

2月14日、令和5年度の佐渡市インターンシップ事業「SADO JOB」の成果などについて企業へ向けた説明会が行われました。

説明会にはSADO JOBの導入を検討している事業者らが、オンラインを含め46社参加しました。
SADO JOBは佐渡で働きたい学生たちを支援し、働く機会を創出することを目的に佐渡市が主催するインターンシップ事業です。
令和4年度までは、目的を人材交流による雇用機会創出としていましたが、就業までは至らず、ただの思い出作りの場になっているという問題がありました。

そのため、今年度から企業の採用成功に重点を置いたリニューアルを行い、インターン体験後、希望する学生はインターンを体験した企業の最終面接を受けることが可能となりました。
今年度の事業報告では、昨年9月4日から7日にかけて18人の学生らが参加し、その内最終面接まで至ったのが17件、11件の内定・内々定が出され、5件の内定が承諾されました。SADO JOBに参加した学生のおよそ3割が内定を承諾したことになります。
また、コロナ禍が落ち着いたことにより、全国的に人手不足が深刻化し、1人の求職者を複数の企業で取り合っていることや、それによって採用にかかる費用が高騰し、広告費や担当者の人件費など、新卒者を1人採用する場合でもおよそ94万円かかることが説明されました。

それに対しSADO JOBでは、企業の負担は参加学生の船代およそ12,000円のみとなっており、コストも抑えられると説明されました。
質疑応答では、今年度のSADO JOBについて学生に人気のあった業種や学生の出身地について参加企業から質問が挙がりました。
参加した事業者「普段から人探し大変だと思っていたので、今日は普段の自分の悩みがそのまま出たような形です。この取り組みは、佐渡市主導で大変ありがたいので、もっと規模を大きくして今後も続けてもらいたいです。SADO JOBをきっかけに私のところでも1人でも2人でも求職者を探せればと思ってます。」

水野友裕さん「大きく仕様変更した1年目でしたが、多くの学生に参加いただいて、その中で最終面接を受ける学生も多くいたので、そういった意味では、良かったんじゃないかなと思っております。参加していただいた企業の方にも好印象を持っていただいており、是非また来年度も参加したいという声もありましたので、佐渡市と島内企業の皆さんと一丸となって、人材確保事業に努めていきたいと思っております。」
来年度のSADO JOBについては、令和6年度の予算確定前であるため、変更される可能性があるとしつつも、20名以内の学生を9月の第二週から4泊5日で受け入れる予定とのことです。
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