子どもたちの探究的な学びの成果発表

学生が島内で行った探究活動についての発表会が3月20日行われました。

これは、佐渡の子どもたちの探求的な学びを支援している創るプロジェクトを実行委員会が子どもたちの取り組みについて発表の機会を設けたものです。今回は、島内で探求活動を行った小学生、高校生、大学生のべ14人が活動の成果を発表しました。
まず河崎小学校の5年生が河崎SDGsプロジェクトと題し総合的な学習の時間に行った探求について発表しました。
子どもたちは、地元河崎の良いところを自然の豊かさと捉え、自然を形に残す方法として佐渡の植物を使った染め物に挑戦したほか、地元住民などの協力のもと米作りに挑戦し、収穫後にしめ縄や染めたバッグなどのオリジナルグッズとともに工夫しながら販売したことを報告しました。

続いて、発表を行った羽茂高校2年生は、佐渡で育つ植物を知らない人が多いことに着目し、佐渡の植物に触れる機会を増やそうと挑戦した佐渡のかやを使用した香水作りについて発表しました。
香り成分を抽出する際の温度を試行錯誤したことや、抽出した香り成分が香水よりもルームスプレーに向いていると感じたことなどが報告されました。
佐渡出身で新潟大学農学部2年の仲野晶子さんは、島内における若者の少なさや大学がないことに起因する進学に関する無意識の情報格差などに着目し、島内中学校での地域未来塾と題した交流会などを通じ学習支援を行ったことを報告しました。

また、探究活動を通じてコミュニケーション能力や自分の思考を言語化し、行動につなげる力を得たとして自身の成長についても言及しました。
発表者はそれぞれ探究的な学びを振り返り、活動を通じた自身の成長を実感している様子でした。
また、会の後半では探求的な学びについて考える対話型ワークショップが行われました。

参加者は、佐渡の子どもたちにどんな生き方をして欲しいか。そのために自分たちができることは何か。などについて意見を交わし、佐渡の将来を考えながら交流を深めていました。
五百川 将さん「それぞれの学校での素晴らしい取り組みをほかの学校にも知っていただきたいですし、地域の方や教育関係者にも知っていただきたいというところと、その活動を応援してくれる方が、これだけいるということを発表した子どもたちも伝えられたらいいと思い発表会を開催しました。」
創るプロジェクト実行委員会では、来年度以降も佐渡の子どもたちの探究活動を応援する取り組みを実施していきたいとしています。
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