佐渡市議会2月定例会 一般質問二日目

佐渡市議会2月定例会一般質問二日目の日程が3月8日に行われ、4人の議員が質問に立ちました。

午前に質問に立った後藤勇典議員は、能登半島地震の発生により自助、共助、公助の面で様々な課題が浮き彫りになったと述べ、災害時における外国人観光客への対応や孤立集落への物資の緊急輸送について質しました。
これに対し渡辺竜五市長は、外国人観光客への対応としては、インターネットや公式SNSで市の防災情報などを発信している。今後は防災マップや避難所の検索の英語対応も検討したいと説明しました。
また、孤立集落に関する対応策としては、現在3地区に発電機と備蓄を配置しているとした上で、孤立する可能性のある地区の調査を行い、モデル地区2地区に備蓄を配置する予定だとしました。

さらに後藤議員は、ヘリの離着陸が難しい孤立集落にはどのように対応を検討しているか質問しました。
それに対し市は、緊急時においては着陸できなくても吊り下げ式で物資を支給するほか、障害物のないところで緊急的に離発着を行うなど、個々に応じて対応を考えているとしました。
また、後藤議員は、来年度開始予定である市直営のコミュニティバスについて、開始の具体的な時期や運転者確保の状況などを問いました。

これに対し佐渡市は、4月に市報で利用者を募集し具体的なルート確認を行った上で、5月からのサービス提供を予定していると説明しました。
運転者確保については、自治体などが直営でタクシー業務を行う日本版ライドシェアサービスの実証の準備を進めているとし、例えば市民が農業などと兼業しながら、運転手も行うといった新しい働き方ができるよう検討していきたいとしました。
午後に質問に立った平田和太龍議員は、今年度から進められている部活動の地域移行の進捗状況に関して説明を求めました。

これに対し佐渡市教育委員会は、月に一度休日にスポーツや文化活動を行った。令和5年度の佐渡市地域クラブ活動について専門的な指導を受けることができたなど、参加して良かったという声が多く、来年度は実施回数を月2回に増やし、生徒へのアンケートをもとに新種目を取り入れる方針を示しました。
生徒からの要望が多かったeスポーツに関しては、佐渡らしい活動を大事にしていきたい考えもあり、今月行われる佐渡市地域クラブ活動推進協議会で協議しながら検討していくとしました。
また市は、来年度からバスケットボール、野球、バドミントンを専門とするスポーツ国際交流員SEAを招致する予定だとし、今年の秋を目標に部活動や地域クラブ活動での指導を始めるとしました。

対する平田議員は、SEAとの指導方針の共有やSEA活用の仕方に関する協議は、スポーツ協会や関係団体と進められているのか質問しました。
これについて市は、指導方針や活用については、慎重な調整が必要だとした上で、ゆくゆくは、SEAが指導者への指導も行えるよう協議していきたいとしました。
このほか、中川健二議員が公民館などの公共施設のあり方について質しました。

中村良夫議員は災害対応・耐震改修事業の充実に関することや、防災士の資格取得奨励について質しました。
一般質問三日目は3月11日に行われ、中川直美議員、荒井眞里議員が質問に立ちます。
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