高校生によるレストラン 期間限定でオープン

佐渡の高校生によるコミュニティレストランが10月8日から2日間、期間限定でオープンしました。レストランでは、生徒たちが考えたメニューが提供され、訪れた人は佐渡をイメージした料理に舌鼓を打っていました。

「Gachiコミュニティレストラン」と題したこの取り組みは、高校生がプロフェッショナルの仕事に触れ、将来の可能性を広げてもらいたいと地域の課題解決に取り組む富士通デザインセンターの松井晶子さんなどが発案したもので、本気で取り組むという意味を込めGachiと名付けられました。
食に関心を持つ佐渡高校と佐渡総合高校の有志が集まり、7月からは週に一度、Guest Villa on the美一でシェフを務める尾﨑邦彰さんの指導のもと、レシピの開発や調理実習に取り組んできました。
会場となったオンザビーチには、チラシやSNSを見た大勢の人が訪れ、生徒たちは楽し時間を過ごしてほしいと心を込めて接客していました。

小﨑邦彰さん「最初はどうすればいいんだろうっていう感じだったんですけど、時間を追うごとに急激にやることをインプットしてすぐに出来るっていうのは素晴らしいと思います。」
メニューは3種類。
焼きトマトのカプレーゼ
金山カレー

たらい船のタルト
メインの金山カレーは、ご飯を割ると中から金をイメージしたカレーが出てくる仕掛けになっていて、お客さんが楽しめるよう生徒たちの工夫が盛り込まれています。
訪れた人「特に美味しかったのは、カレーですね。形もちゃんと割れ目がある金山の形で、中からカレーが出てくる感じが本当にいいアイデアだなと思いました。」

この日は渡辺竜五市長もレストランを訪れ、生徒たちが考案した料理に舌鼓を打っていました。
渡辺竜五市長「カレーじゃないような食材が素晴らしいカレーの味になってるんで、見て楽しいし、食べてびっくりですね。料理は、佐渡の歴史とか文化とかそういうものがぎゅっと入ってると思ってるんで、そういうものを通しながら、佐渡の地域に触れて接客もかっこいいですね。こうやって高校生が成長していくんだろうと思って本当にワクワクしますね。」
レストランには2日間でおよそ80人が来店し大盛況で幕を閉じました。

中村心香さん「はじめは、ただ自分の経験になるとか、楽しいだろうっていう軽い感じでジョインしたんですけど、大切な仲間が途中でいなくなってしまったり、おとなの雰囲気のレストランを意識していたところが思い通りにいかなかったり苦戦しました。それでも、実際のお客様においしかったと笑顔で帰っていただいて、今はとても幸せな気持ちになっています。」
松井晶子さん「最初にスタートしたところからは相当変わってきていて、一番の変化はみんな最初自分の意思決定が少し難しいと思ったんですけど、最後の準備をしてる時などは、みんなが一人一人ちゃんと動いて、自律的に意思決定ができて動けていたので、それが変化として見えたところだと思ってます。イベントやってみて、その後にちゃんと振り返りをして、きちんとこの施策が佐渡の中の豊さの向上や高校生の自立性につながっているかを検証していきたいと思っています。」
高校生にとって、多くの学びの場となった、今回のコミュニティレストラン。今後は、取り組みを発案した松井さんから、尾﨑さんをはじめ地元の人に引き継ぎ、学生が体験しながら学べる機会を作っていきたいとしています。
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