県議選 佐渡市選挙区 現職伸び悩み新人が躍進

現職2人と新人1人による三つ巴の選挙戦となった新潟県議会議員選挙佐渡市選挙区。現職らが票を伸び悩ます一方で、前回敗れた新人が躍進しました。

過去最低の投票率となった新潟県議会議員選挙佐渡市選挙区は、きのう夜10時15分頃に開票確定が佐渡市選挙管理委員会から発表され、自民党公認で現職の中川隆一さんと無所属新人の北啓さんが当選しました。一方、4期目を狙った佐藤久雄さんは落選しました。
中川陣営では、当選の一報が入ると支援者の拍手に迎えられ中川隆一さんが姿を現しますが、そこに笑顔は見られません。トップ当選したものの、前回の選挙より3,500票ほど票を落とす厳しい結果を受けてのことでした。
前回の選挙同様自民党の公認を受け選挙戦では、国や県への強いパイプを生かした政策実現で、佐渡の産業・医療・教育などの問題解決を訴え、当選を果たした中川さん。
中川さんは、今回の結果を真摯に受け止めながら、2期目に向けて身を引き締めました。
自民ベテランの県議が辞め当選1期、2期の若手が議会でも大勢を占めるようになり、中川さんに対する期待も一層高まるものと予想されます。
一方、今回の選挙で大躍進したのが無所属新人の北啓さん。
前回は、現職におよそ380票差で敗れた北さんでしたが、今回は、トップ当選した中川さんに111票差までに迫る躍進を見せました。
今回の選挙戦で北さんは、連合の推薦や自治労の支持を取り付け、佐渡汽船運賃の低廉化や医療体制の強化などの公約を掲げ現職2人に挑みました。
SNSなどを活用し、若い層への浸透を図った北さん。
一方で対面で伝える大切さも今回の選挙で重視し、結果幅広い層からの指示につながりました。
今後は、選挙でも力説した市と県の連携不足をどのように解消していくのか注目されます。
3期12年の実績を訴え、4期目を目指し選挙戦に挑んだ無所属現職の佐藤久雄さん。
選挙に向けた体制づくりの遅れや選挙戦で吹いた若い風に押されて、思うように票が伸びず落選となりました。
「声なき声を聞く」その政治信条を胸に75歳という年齢を感じさせないエネルギッシュな選挙戦を戦い抜いた佐藤さん。支援者を前に語るその表情は、悔しさを滲ませながらも、清々しさも垣間見られました。
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