佐渡空港で不法侵入事案を想定した対応訓練

10月4日、佐渡空港で不法侵入事案を想定した対応訓練が行われました。

この訓練は、保安管理規定に基づき年1回実施されているもので、訓練には空港を管理する新潟県佐渡地域振興局や警察、消防など5つの機関から33人が参加しました。
訓練は、空港敷地内の草刈りのため職員がゲートを開けた際、不審車両が空港内に侵入し、職員をナイフで切り付け、その後空港内で暴れるという想定で行われました。
対応した職員は、不審者との距離を取りながら、空港から出ていくよう警告しますが、不審者は怒鳴りながら威嚇を続けます。

職員の通報によりパトカーが到着すると、不審者は再び車に乗り暴走。パトカーと滑走路内でカーチェイスを繰り広げます。
しかし、応援に駆けつけたパトカーに挟み撃ちされると、最後の抵抗とばかりに車を降り警察に対しても凶器を振り回し暴れました。
最後は、包囲した警察に抑え込まれ逮捕されました。

また、負傷した職員への保護訓練も合わせて行われ、救急隊員との連携も図りました。
佐渡空港では、平成26年度以降定期便は就航しておらず、昨年1年間の利用は、訓練などを含め107件で、そのうち民間機の利用は就航昨年1年間の利用は、33件に留まっています。
一方で、トキエアが、来年秋以降に佐渡新潟間で定期便の就航を目指していることを受け、県は今月中に佐渡空港の整備工事を開始する予定で、今後さらに空港の安全性が重要となります。

澁谷有子局長「予定されていた初動対応ということで、関係機関との連携と職員間の連絡体制を確実にするということで行いましたので、概ね目的は達成できたかと思っております。来年に向けて、定期便の就航が期待いただいてるかと思いますので、私どもそれに向けて、空港の整備を始め、安全確保ということでしっかりと取り組んで参りたいと考えております。」
新潟県をはじめ関係機関は、今回の訓練を迅速にこなすことでさらなる連携強化を図っていました。
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