夜の観光として人気 ウミホタル観察会

ここ数年、夜の観光イベントとして人気を集めるウミホタルの観察会が真野地区豊田の漁港で8月19日に行われ、多くの人が幻想的な姿を楽しみました。

ウミホタル観察会は、島内で旅館を営む傍ら、佐渡をPRするフォトグラファーとしても活躍をする伊藤善行さんが、地域の魅力を多くの人に伝えようと5年前に始めた試みです。
ここ数年、佐渡観光交流機構が主催し、夜の観光イベントとして人気を集め、今年企画されている会はすでに満員というウミホタルの観察会。

その地元の魅力を市長にも知ってもらいたいと、伊藤さんが呼びかけ渡辺竜五佐渡市長も今回初めて観察会に参加しました。
会では、伊藤さんが島内外から訪れたおよそ30人の参加者に向け、海中に仕掛けた瓶に入り込んだウミホタルを見せながら、その生態などについて説明しました。
体調3ミリほどのウミホタルは、海老やカニといった甲殻類の仲間で、発光物質が酸素と反応すると光ります。
そこで参加者がより、間近に観察できるよう網に取り出し、生態に優しい方法も考慮しながら観察しました。
また、海ほたるを岸に広げ海に返す時も、美しい光景が広がります。
動画では見にくくなりますが、肉眼や写真では、このような幻想的な光景が広がり、参加者からは感動の声が漏れていました。
参加者「すごく綺麗でした。佐渡のツアーでウミホタルっていうのを見つけて、日にちをここにずらしてきました。」
参加者「東京住んでるんですけど、こういう光景をなかなか見ることがないので、非常に新鮮でなおかつ説明でウミホタルについても知見を深めることができて、すごく楽しかったです。ぜひこれを見に、また佐渡に来たなと思います。」
渡辺竜五佐渡市長は「百聞は一見に如かずとは、まさしくその通りだと思います。本当の色とか光り方とか伊藤さんの素晴らしい写真を何回も見ましたけど、本物はやっぱりすごいな、自然っていうのは本当に豊かで面白いなと改めて感じたところです。」と語り、民間の視点で発信する取り組みに期待を寄せています。
佐渡の自然が育んだ美しい光の存在を、多くの人に伝えようと活動を続ける伊藤さんは、佐渡の人にこそ、この魅力を知ってもらいたいと話します。島内の人への周知はもちろん、伊藤さんは今後、観察会以外にも撮影会などといった形でも、ウミホタルの魅力を多くの人に伝えたいとしています。
なお、ウミホタルの観察会は、10月まで行われるということですが、すでに満員になっているということです。

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