職人の技が光る 竹かご展開催

小木地区の竹細工職人、数馬昭男さんの作品展が10月18日からアミューズメント佐渡で開催しています。

現在、アミューズメント佐渡の展示室で開催されている「心を癒す竹かご展」。会場には、佐渡産の竹を使った花かごやバッグ、掛け時計など手仕事のぬくもりを感じる作品およそ200点がならびます。
20歳で竹細工を始めたという数馬昭男さんは、今年で職人歴59年。竹細工の盛んな大分県別府市で技術を習得したあと地元の小木に戻り、現在は島内や新潟市などで個展などを開いています。
丁寧につくられた作品は、大きさや編み方、色味など、ひとつひとつ個性のあふれるものに仕上がっています。

毎回新しい作品を携えて、展示会に臨んでいる数馬さん。今年はシンプルな竹かごや食事の際に食器などをのせる折敷(おしき)など、普段使いの中でも竹の温かみが感じられる作品が並びます。
また、作品の中には、茅葺き屋根の民家の建材として使われていた煤竹(すすだけ)と呼ばれる竹を使って作られたものも。
200年以上もの間、囲炉裏の煙で燻された煤竹は、煤で飴色になった部分と縄がほどかれて、あらわになった変色の少ない部分があり、人の手では作り出せないその美しい濃淡が作品の魅力の一つでもあります。

心を癒す竹かご展~竹が彩る心地よい暮らし~は、10月22日まで開催されています。また、会場に展示されている作品は、全て購入することができるということです。
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