今年は不漁 両津湾で旬のナガモ漁

佐渡沿岸に自生する海藻「ナガモ」。今年は不漁ながらも、現在旬を迎えています。

正式名称「アカモク」と呼ばれる「ナガモ」は、独特の粘りと、シャキシャキとした食感が特徴です。
一昔前までは、漁船のスクリューに絡むことなどから「邪魔モク」と厄介者扱いされてきたそうです。
しかし、近年では、ミネラルや食物繊維が豊富なことから注目が集まり、ここ10年ほどで全国的に需要が高まってきています。
この日は、漁師の中道康夫さんが両津湾に面する平沢海岸の沖合で「ナガモ」を収穫しました。中道さんは、およそ5年前からナガモ漁を本格的に始め、春先に収穫しています。
例年1月末から3月上旬頃に収穫期を迎える「ナガモ」ですが、今年は昨年自生していた場所に行っても収穫ができないといいます。
中道さんは、場所を変えながら「ナガモ」を探し、長い棒の先に付いたカマで収穫に勤しんでいました。
中道さんは、今年は、水温の影響や、昨年秋に発生した強い風により海が荒れ「ナガモ」が切れてしまい、生育が遅れているのではないかと話していました。
佐渡魚市場に出荷されている「ナガモ」は、島内全体の漁獲が、昨年1月末時点で8tだったものが、今年の同時期で2tと、およそ1/4の漁獲となっています。
魚市場によると不良ながらも、例年並みの金額で取引されていると言うことです。

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