ワーク・ライフ・バランスを考える

10月11日、佐渡市が今年度2回目の地域振興セミナーを開催し、社会保険労務士の講師を招いて、島内の事業者らが「ワーク・ライフ・バランス」について考えました。

佐渡市が行っている地域振興セミナーの今年度2回目のテーマは、仕事と生活の調和を意味するワーク・ライフ・バランスで、女性も男性も暮らしやすい社会の実現を目指して活動する、公益財団法人新潟県女性財団とともに開催し、島内企業で管理職や総務担当者として働く人を中心に19人が参加しました。
講師には、社会保険労務士で長岡市に事務所を構え、働き方や男性の育児休暇に関するセミナーなどを行う高野真規さんが招かれました。
高野さんはワーク・ライフ・バランスについて、自身が担当した企業の具体的な例を交えながら説明しました。

企業で義務づけられている、年間5日間の有給休暇取得についての例では、長岡市の企業の事例を挙げ、休みがあれば何をしたいか話し合うことで、どうしたら休めるかに意識が向き、業務改善に真剣に考えるようになったと、社員の意識改革が大事だと伝えました。
女性の産後うつが、日本で10人に1人という課題について、男性のサポートが大事だとし、昨年10月に育児介護休業法が改正され、妻が職場復帰する時に、夫が育休を取得するなど、以前よりも柔軟な対応ができるようになったと説明され、会社側も休みやすい環境を整えるなど協力が必要だと伝えられました。
また、ここ数年の男性新入社員のおよそ8割が、育児休暇の取得を希望しているというデータも紹介され、育児や介護休暇のサポートが整っているかが注目されていると伝えられました。

参加者「これから、どういった部分を深掘りしていったら良いのかとか、力を入れて特化させていこうというところに少し迷いみたいなものもあったもので、そこに少しヒントが欲しいと思って、このセミナーに参加させてもらいました。どういった取り組みをしていくことで職員の意識改革をさらに進められるかという部分に、すごく良いヒントいただけましたので、そういったところを職場に戻って活かしていきたいと考えてます。」
高野真規さん「ワーク・ライフ・バランスは、育児とか介護に携わっている人だけではなくて、全員に該当するところなので、その全員がワーク・ライフ・バランス保てて、働きやすい職場環境になるようにと思って講演させていただきました。なかなか全体的に取り組むっていうのは、ハードルが高いと思うんですけれども、まず自分がプライベートでどんなことをしたいのか、どうしたいのかっていうことを想像していただきながら、どうやって日々の業務を改善して、早く帰れるようになるかということを、まず自分自身でできること、タイムマネジメントなど、たくさんあると思いますので、それにチャレンジしてほしいと思っています。」
セミナーでは、自身の働き方を付箋に書き出して、仕事の優先順位を考えるワークショップも行われ、業務改善を考える良い機会となったようです。
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