ドローンで田んぼに種もみをまく実証作業

5月9日、コシヒカリの種もみをドローンを使い田んぼに直にまく実証作業が行われ、渡辺竜五佐渡市長も視察に訪れました。

今回新潟市内にある事業者に委託し、広さ3反歩の田んぼで、ドローンを使い田んぼに直接種もみをまく直播栽培を行うのは、新穂地区の農地組合法人長畝生産組合です。

理事の大井克己さんは、新たな技術を導入することで農作業などの労力軽減に期待しています。
今日は、渡辺竜五佐渡市長も佐渡で初の試みとなる作業の視察に訪れました。
はじめにGPSが付いたドローンのコントローラーで田んぼの位置情報などを計測し、スマートフォンにデータを読み込ませるところから作業はスタートしました。
また、今回使用する種もみは、出芽率などを高めるため農薬処理がされているほか、酸素を発生させる特殊なコーティングがされたものです。
そして、およそ11キロのコシヒカリの種もみをドローンに積みまきます。
ドローンは、数センチ単位の間隔で筋状に種もみを打ち付けながら、水面から3メートルほどの高さで自動飛行し、5分程度で種まきは終了しました。
渡辺市長や長畝生産組合員らは、その圧倒的な速さに驚きながら、今後の農作業負担の軽減に期待を膨らませていました。
一方で長畝生産組合は、今回の作業後の水管理の方法を検証するほか、導入コストや運用などについても考える必要があるとしています。
また、渡辺市長も、今回の栽培の結果などを踏まえ国や県と話し合いながら、導入支援なども検討していきたいと話します。
長畝生産組合では、まずは夏の稲の穂が出る前の肥料や農薬散布といった作業の負担軽減のため、ドローンの活用を考えており、直播栽培については、苗を育てる労力や施設管理の手間の軽減も期待できるとし、将来的に導入を検討したいとしています。
なお、種まきの後には除草剤も散布されたということで、作業は田んぼの計測などを合わせ30分程度で終了したということです。

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