食味審査で今年の最優秀賞決定

米生産者の意欲向上などを目指したおいしい佐渡米コンテストが開催され、11月25日、食味審査が行われました。

おいしい佐渡米コンテストは、県や市、JAなどで作る佐渡農業振興連絡会稲作振興会のおいししい佐渡米研究会が主催し、生産者の意欲向上や品質向上を目指し開催されています。
3年目となる今年のコンテストには、34の農家から出品があり、この日は成分分析審査を通過した3点の食味審査が行われました。
審査は、食に関係が深い栄養士や飲食、観光関係者から学生など、幅広い業種や年代のおよそ30人が参加しました。
審査は、一対比較法という複数の対象物を一対一で比較し、それを繰り返していくという比較方法を用い、審査員はこまやかな差異も感じ取ろうと、見た目や香り、味などについて真剣な表情で審査していました。
審査の結果、今年の最優秀賞は、赤泊地区の古谷野 勝さんが選ばれました。
審査後に行われた講評では、それぞれ美味しかったが、味の違いを感じたという声や、観光関係者から、今年は猛暑の影響で出来を心配していたが、自信を持ってお客様におすすめできると感じたなどといった感想が上がりました。
審査員を務めた高校生「意外と食べてみたらお米それぞれの味が違って、食べてみる前は違いが分かるのかなって思ったんですけど、評価基準にあった香りとか粘りとかお米それぞれ違うんだなっていうのをちょっと実感して自分でもびっくりしてます。」
また、コンテストでは、今年の佐渡米の状況が説明されました。今年の新潟県は7月下旬の梅雨明け以降、雨がほとんど降らない状況が1ヶ月以上続き、8月の気温は全国で最も高くなるなど、農作物への影響も大きくありました。
島内のコシヒカリの一等米比率もコンテスト時点で3%ほどと、過去に例のない低さとなりましたが、食味試験では等級の差は食味に影響しないとしています。また、食味に影響するとするタンパク質の含有率も、昨年産と同程度だとしています。
最後には、米の炊き方のポイントなども説明されました。なお、おいしい佐渡米コンテストの表彰は、来年春に予定されている「佐渡米生産者大会」で行われる予定です。
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