矢島・経島の築100年の建物を後世へ

小木の矢島・経島にたたずむ100年以上前に建築された建物を修繕し、一般公開を目指すプロジェクトが始まりました。

たらい船で有名な小木地区の矢島・経島。赤い太鼓橋のある景色は、たらい舟と合わせて観光スポットとして人気です。
その橋を渡った先の小さな島、矢島に今から100年以上前に建てられた建物があります。
この建物は真野新町出身で農林大臣を務め、実業家として台湾製糖業の発展にも貢献した山本梯二郎が明治44年に別荘として建てたものです。

静かな入江にたたずむその建物からは、海と一体になったような感覚を覚える光景が広がります。
東京から宮大工を呼び寄せ、3年がかりで建てられたとされる建物には、流木や千石船の船板などが使われ、その意匠は動物や自然美を表現しているとされ、山本梯二郎の独特の感性を垣間見ることができます。
しかし、最近では老朽化が非常に深刻な状況で、もともと茅葺きだった屋根も、雨漏りへの応急処置としてトタンをかぶせています。

そこで、この建物を修繕・維持し、後世に伝えたいと立ち上がったのが地元小木で商店などを営む田中藍さんです。
田中さんは、不特定多数から支援を募るクラウドファンディングに挑戦し、集まった資金で建物を修繕、一般公開することなどで維持することを目指しています。
田中藍さん「あと100年持つようなプロジェクトにしていきたいというか、次の世代まで私があと20年位はここどうやって活かしていくのか、どういう形でつなげていくのか考えて、あと100年この建物を維持できるような仕組みをつくりたいと思っています。」

矢島に建てられた100年以上前の建物をこれからも残そうとするこのプロジェクトのクラウドファンディングは、すでに始まっていて、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で詳細な情報を掲載しています。また、寄付については、小木町商店街にある たい焼き屋「十千万(とちまん)」でも受け付けています。

CAMPFIRE HP
https://camp-fire.jp/projects/view/705336
なお、現在矢島に渡る2つの橋は、がけ崩れなどを防止する改修工事のため、通行が禁止されていて、実際の建物の近くまで行くことはできません。通路の改修工事の完了は、来春頃を予定しているということで、建物の一般公開も来春を目指したいとしています。
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