新春恒例 青果の初市式

新穂潟上の地方卸売市場で1月5日、初市式が行われました。

初市式には渡辺竜五市長や市場関係者など70人ほどが参加しました。
挨拶には、市場開設者でJA佐渡経営管理委員会の永井充会長が登壇し、令和5年の農産物の島内産取り扱数量比率が令和4年の29.4%から3分の1程度の9.4%に低下したことに触れ、今年は島内2つのJAが合併する新生JA誕生の年でもある市民の命の源を支えていくため、青果物の島内産比率30%の実現に向け取り組んでいきたいと新年の目標を述べました。
続いて島内産の青果を積んだ宝船8艘の競りが行われ、関係者らにより3万円で競り落とされました。

その後、競り人の威勢の良い掛け声で初競りが行われ、島内産のイチゴやリンゴ、しいたけなどが競りにかけられました。
今年は昨年の猛暑の影響で、毎年初競りに並ぶミカンは年末で出荷が終了。冬の高温などの影響でイチゴは例年より1ヶ月ほど早く出荷され、3倍近い量が競りにかけられました。
野菜に関しての品目は例年と変わらないものの、出荷量は昨年に比べ3割減ほどとなりました。価格については、野菜は前年比で1割高、果物は例年並みと見ています。

戸田雅弘執行役員部長「今年につきましては、生産拡大と維持が重要であると考えています。市場としても農家の方と連携をとって島内産の物流を増やしていきたいと思っております。担い手不足と言われておりますが、農業はいいものだということを皆さんに分かっていただけるように、お金を稼いでいただける市場として頑張っていきたいと思います。地震の影響につきましては、現在流通も非常に混沌としております。細心の注意払って佐渡の荷物を滞りのないように流通させ、島外産もしっかりと入荷して販売させて頂くのが当社の使命だと思っております。」
初競りにかけられた青果は、この日のうちに島内のスーパーや小売店の店頭に並んだということです。
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