大滝楽舎で明治・大正の佐渡を写した写真展

明治から大正にかけて佐渡で撮影された写真を羽茂大崎の有志らが中心となって調査。パネルとして展示した展示会が羽茂大崎の大滝楽舎で開催されています。

羽茂大崎にある旧大滝小学校の校舎を利用した大滝楽舎。ここでは、昔の農具や生活用具などが展示され、佐渡の昔の生活風景を偲ぶことができます。

ここで、現在開催されているのが明治から大正にかけて撮影された写真をパネルにした展示会です。
写真の撮影者は、明治8年に旧羽茂町大崎に生まれた葛原五雲氏で、旅館業を営みながら、佐渡の各地の撮影の要望に応えていたという写真家です。
写真の公開は、大滝学舎の代表を務める葛原正巳さんが1970年代に五雲氏の息子さんからガラスのフィルムとして残っていたものを譲り受けたことが始まりです。
貴重な写真を復活させたいと考えた葛原さんですが、写真屋に相談したところ、道具がないため難しく費用も膨大だということで一時は諦めていたと言います。
それを東京から佐渡に通っていたカメラマンに相談したところ、貴重な写真をぜひ復活させたいと数百枚にも及ぶ焼き付けの作業を引き受けてもらったそうです。
パネルにした写真は、これまで大滝楽舎で公開されていましたが、印刷から半世紀近く経ち、劣化が進んでいたことから、貴重な記録を後世に残したいと、移住者で地元に住む今井美乃里さんら有志が、今回パネルを一新し展示、同時にデータ化して写真集としてもまとめ上げました。
大滝楽舎特別展、「山里の写真家葛原五雲~明治・大正期の佐渡~」は、8月31日まで羽茂大崎の大滝楽舎で開催されています。写真集は、大滝楽舎の展示会場で一冊、1,800円で購入することができます。

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