地域の水をテーマに自然探訪会

地元の環境を知る目的で新穂地域づくり協議会が主催した自然探訪会が開催され、今年は水をテーマに水源地見学などが行われました。

この日は、地域の活性化などを目的とした団体、新穂地域づくり協議会の会員や一般の市民など、およそ20人が参加し、まずは新穂ダム上流にある水源地の見学に向かいました。
新穂地域づくり協議会環境整備部会では、地域の環境を良くするためにまずは、地域を知る目的で、毎年自然探訪会を企画していて、今年は、水の日とされる8月1日に地域の水をテーマに開催しました。

まず訪れたダム上流の水源地では、昭和37年に水道の供給が開始されたことや、川から取水する仕組みなどの説明を受けました。
参加者からは、「設備のメンテナンスはどのようにしているのかや、水が枯渇することはないのか」など、積極的に質問が飛んでいました。
上流からダムまで降りていくと、今度は島内5地域の水を飲み比べました。市の担当者からは、地域ごとに川や井戸など水源が異なり、浄水場でのろ過方法も異なるため、味の違いが出ることなどが説明されました。
そして、どの地区の水かを伏せて、新穂地区の水は、どれかを当てたり、自分の好みの味はどれかなど、楽しみながら参加者同士で話し合いました。
最後に新穂ダム近くにある浄水場を見学しました。
浄水場のろ過方法には、急速ろ過と緩速ろ過があり、新穂の浄水場で採用している緩速ろ過は、砂などを使い、水をゆっくりろ過する方法で、使用する薬品が少なくて済み、美味しい水ができると言われています。
一方、急速ろ過に比べろ過に時間がかかり、設備に広い面積が必要になると説明があると、参加者は真剣な様子で聞いていました。
そのほか、水の濁りや塩素濃度などを計測する機械など、普段はなかなか目にすることが無い施設を見学して回り、参加者は興味津々の様子でした。
会を主催した新穂地域づくり協議会環境整備部会では、このような自然探訪会のほか、環境に関する講演会の企画や、新穂ダムの桜の植栽活動にも取り組んでいるということです。

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