前浜小中学校で学校独自のお囃子 存続に向け練習

6月1日、前浜小中学校で学校独自のお囃子「前浜ばやし」の練習が行われ、作曲を担当した篠笛奏者の狩野泰一さんが指導しました。

この「前浜ばやし」は、元鼓童プレイヤーで世界で活躍する篠笛奏者の狩野泰一さんが、学校からの依頼で2004年度に作曲したものです。
前浜小中学校では、学校の伝統として運動会や佐渡市の音楽発表会などで披露し、およそ20年の時間を経ても大切に受け継がれています。

一方で、前浜小中学校では年々児童生徒数が減少し、今年度は全校で19人と「前浜ばやし」の存続も危ぶまれています。
そんな中、今回はじめて練習を前に小学4年生から中学3年生までの子どもたちが、どうしたら「前浜ばやし」を存続できるかについて意見を出し合いました。
子供達は、「前浜ばやし」を多くの人に知ってもらうためにDVDを作成し見てもらったら良いのではないかなど意見を出し、狩野さんはそれに対し、実現するためには何を実行すべきかなどを子供たちに問いかけながら意見交換をしていました。
その後、中学生を対象に篠笛や太鼓などの練習が行われました。
狩野さんは、小学校時代から笛を練習してきている生徒に向け、さらにレベルアップするための笛の表現方法などを紹介しました。
また、存続に向けた取り組みの一環として、今回から初めて保護者や地域の人も教室に参加できるようになりました。
大人たちには紙を使い、笛を吹く際の息遣いなどを説明し初めての人でも分かりやすく指導をしていました。
その後、太鼓の練習も行われ、狩野さんからの指導はもちろん、子供たちも初めて太鼓を叩く大人たちに叩き方を伝えたりしながら、一生懸命に練習に励んでいました。
このあと前浜小中学校は、狩野さんによる教室が2回予定されており10月の運動会で「前浜ばやし」を披露するということです。

最新情報をチェックしよう!