元国交省職員が島内の交通・観光へ助言

地域公共交通の課題解決や佐渡の金山の世界遺産登録を見据えた観光地域づくりに対して指導や助言をしてもらおうと、佐渡市は観光交通政策アドバイザーに元国土交通省の職員を招きました。

佐渡市が観光交通政策アドバイザーに委嘱したのは、昨年7月まで2年間国土交通省北陸信越運輸局局長を務めた平井隆志さんです。
東京都出身の平井さんは、平成2年に当時の運輸省に入省し自動車の整備や安全政策についての業務を担ったのち、2021年7月から国土交通省北陸信越運輸局局長として新潟県他3つの県の公共交通と観光の活性化に向き合ってきました。
地域公共交通と観光に関して経験豊富な上、国土交通省に30年余りと長年勤務し行政と関わりが深いことから、地域課題の解決へ助言をもらうにふさわしいとして選ばれました。

任期は1月19日から来年3月31日までで、毎月佐渡に1週間ほど滞在し島民のニーズに合わせた公共交通を提供できるような仕組みづくりや、佐渡の歴史や食などを世代別や外国人観光客の国籍別にアピールするなど、佐渡の金山の世界遺産登録を見据え観光地域づくりに対する指導や助言に取り組みます。
平井隆志さん「非常に魅力があるものがたくさんあるんですけど、いろいろありすぎて何が魅力なのかなっていうところが見えにくくなっている印象です。そこを整理して見えるようにすると島外の人からすると分かり易くなると思います。今までの経験から、物事を解決するアイデアや政策的なことはある程度できると思うんですが、一番大事なのは佐渡の皆様方が何を求めていて、将来どういう島にしていきたいのかっていうことを汲み取ることが大事だと思っております。」
今後、平井さんは島内の交通事業者や観光関係施設と意見交換を行うということで、長年の経験を生かした佐渡市の交通政策の推進と観光地域づくりに期待が寄せられます。
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