佐渡産海藻の活用推進へ 総合高校でワークショップ

佐渡の海藻の利用を促進するプロジェクトがこのほど発足し、その活動の第一弾として佐渡総合高校で海藻を使った調理のワークショップが行われました。

このワークショップは、海藻を養殖する島内漁業者や新潟県、佐渡市、新潟大学や調理人などで結成された海藻の新しい可能性を探求するプロジェクトのメンバーが行ったものです。
はじめに新潟県の職員から佐渡に生育する海藻の種類や食物繊維が多く体内バランスの調整を行うミネラルが豊富といった海藻の特徴が説明されました。
次に海藻を使ったワークショップが行われ、茹でただけの海藻そのものを味わう体験では食べなれない味に若干戸惑う生徒もいました。
そんな中、積極的に生徒の話を聞こうとしているのがプロジェクトメンバーのリーダーであり、海藻の養殖を行う佐渡潜水株式会社の正司正さんです。正司さんは、海藻の需要の拡大や島内にある海藻の郷土料理といった食文化を継承したいと考えています。
同じくプロジェクトのメンバーで新穂田野沢で飲食店を営む齋藤和郎さんが調理の講師を務め、若者が好みそうなメニューを含めた3品のレシピが用意されました。
生徒たちは、調理に苦戦する場面もありながらも、初めて作る海藻料理の手順などを齋藤さんらに確認しながら学んでいました。
作ったメニューは、昆布と鶏もも肉の大根炒めとわかめの酢味噌和え、そして酢味噌和えに焼きサバを入れてアレンジしたものです。今回は、佐渡で生育するなじみの少ない海藻ツルモ、通称ワニカズラの料理も斉藤さんから提供され、初めてのメニューに生徒達は、自分の感じた意見を友達に伝えながら味の違いを確かめていました。
最後に脱炭素社会を目指す取り組みの一環として海藻や海洋生物にCo2を吸収させる、ブルーカーボンの必要性などが説明され、生徒たちはこの日、海藻の活用方法と共にその重要性を学んだ一日になったようです。

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