佐渡ジオパークガイド協会総会 条件付き再認定の総評報告

1月28日、佐渡ジオパークガイド協会の総会が金井地区で開かれ、昨年12月の佐渡ジオパークの再認定審査の総評などが伝えられました。

総会には事務局の佐渡市ジオパーク推進室の担当職員や佐渡ジオパークガイド協会に所属するガイドなど、およそ30人が参加しました。
会ではまず、昨年12月に行われた佐渡ジオパークの日本ジオパーク再認定審査について、条件付き再認定となった結果の詳細が事務局から伝えられました。
前回の再認定時に指摘があった、世界文化遺産候補の佐渡金銀山や世界農業遺産との連携については、地域住民のアイデアを反映した観光ツアーの設定や、佐渡金銀山の坑道内でのガイドサービスの実施など、ジオパークを含む3資産の相乗的な活用が高く評価されたとしました。

一方で、現在60カ所ある佐渡ジオパークのサイトに関しては、いまだに地形・地質に偏ったサイト設計が行われているとの指摘があったことも伝えられました。
佐渡ジオパークが設定する3種類のサイトのうち、植物の生態系などが特徴の「エコサイト」や人々の暮らしが関わってできた「文化サイト」の価値づけが不十分で数も少ないため、サイトの整理・再設定の検討が概ね1年以内の急務であると伝えられました。
また、マップやパンフレットなどの情報発信については、地形地質学的な情報の割合を減らし、サイトの文化的な成り立ちを伝えるなどの工夫を通じ、バランスの取れた情報発信に取り組むことなども課題とされました。

このほか、周遊する観光客を意識し、それぞれのジオパーク関連施設で何が学べるか視覚的に分かりやすくすることや、取り組んだ事業の効果検証を確実に行うことなどが2年以内に解決すべき課題に挙げられました。
佐渡ジオパーク推進協議会はこのような指摘を踏まえ、改善策やスケジュールを明記したアクションプランを、半年以内に日本ジオパーク委員会に報告するとしています。
なお、条件付き再認定とされた佐渡ジオパークは、2025年に再認定審査が行われる予定です。
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