はじめてでも解る!やさしい佐渡金銀山講座

世界遺産登録が期待される、佐渡金銀山について分かりやすくその歴史や価値を学ぶ講座が、3月23日にきらりうむ佐渡で開催されました。

「やさしい佐渡金銀山遺跡」と題し行われたこの講座は、専門的な話などにより敷居が高いと感じている人たちを対象に、できるだけ簡単に佐渡金銀山について学んでもらおうと佐渡市が文化庁の事業を活用して開催したものです。
講座には市民など26人が参加し、はじめに世界遺産の始まった経緯や佐渡金銀山の価値などについて学びました。
講師を務めた佐渡市世界遺産推進課指導員の石川喜美子さんは、イラストや簡単な言葉で解りやすく江戸時代の佐渡で行われていた手工業による金の採掘や精錬の技術について説明し、紀元前4000年から続くとされる、人類と金の歴史の中に佐渡金銀山の価値があると話しました。

また講義ではクイズも交え、参加者は楽しみながら佐渡金銀山について学んでいました。
講義の後には、相川ふれあいガイドの案内で街歩きをしながらさらに学びを深めました。
街歩きでは、相川の商店街や海岸沿いなど、下町を歩きながら普段何気なく通っている道に残されている鉱山発展の足跡などを1時間ほどかけてたどりました。

参加者の中には地元相川の人も多く、ガイドや参加者同士で昔話に花を咲かせる姿も見られました。
参加者「佐渡金山の世界遺産登録を目前に控えているということで、少しでも学んでおいた方がいいかなということで講座に参加いたしました。金山の歴史的な価値を知ることができましたし、昔の街並みも歩くことで勉強になりました。関係者の皆さんがご苦労されて、世界遺産登録に向けて活動してきたということなので、今年こそはその悲願が達成できるように期待してます。」
佐渡市世界遺産推進課では、世界遺産登録への期待が高まる中、推進活動の裾野を広げるためにもこのような講座を引き続き行い、市民ひとりひとりが佐渡を訪れる人たちに佐渡金銀山の価値や魅力を語れるようになってほしいと話していました。
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