市長と若手職員の意見交換会 業務改善を提案

5月15日、市長と若手職員の意見交換会が開かれ、入庁3年目までの職員が日頃から感じている業務に対しての改善案などを市長に提案しました。

この意見交換会は、日常業務では関わることの少ない市長や他部署の職員などと話し合うことによって、コミュニケーションを深めるとともに職員としての意識改革を目的に行われました。

これまで開催が得検討されてきましたが、コロナ禍で実施できずようやく顔を突き合わせて、の意見交換の場が持てました。
この日は、入庁3年目までの若手職員30人が参加し、6人ずつ5グループに分かれ、日頃の業務で感じていることなどを洗い出し、それを解決するための改善案を出し合いました。
現場の看護師や保育士などを除く、多くの部署から参加した職員は、ポストイットなどを使いながら、それぞれの意見や指摘などを書き留めていきます。
動画やスクリーンショットを使ったマニュアルの整備やチャットなどを使った情報共有、定型文書へのチャットGPTの導入など、デジタル世代の発送が次々と生まれ、これまで慣習で行われてきた業務がもっと効率的にならないかなど活発な意見交換が行われていました。
その後、渡辺竜五市長が講話を通し市民から信頼される行政を目標に、公務員はサービス業だという自覚を待って取り組んでほしいと若手職員に呼びかけます。
特に現状維持は後退だとし、市を取り巻く環境の厳しさに危機感を持ち、変革する意識を持って進んでほしいとエールが送られていました。
意見交換会の最後には、各グループの代表が、それぞれでまとめた業務改善案を発表します。
あるグループは、人材不足や回線がつながりにくいネット環境を現状の課題とし、窓口のデジタル化による業務の効率化や、Wi-Fi環境の完備を業務改善案としてまとめました。
また違うグループは、業務の情報共有が図られていない現状に対し、メモ帳やスケジューラーなどフリーソフトの有効活用を図るとともに、庁内の回覧板や掲示板に業務内容をアップすることなどを訴えました。
業務改善案に対する講評では、市長や伊貝副市長から「提案内容が業務負担を軽くすることだけで、市民サービスの向上に結びついていない」などと厳しい指摘も受けましたが、若手職員はこれも貴重な経験と捉え真剣な表情で聞き入っていました。
市では、これまで若手からの業務改善案により、休暇申請が電子化されるなど一定の効果があるとともに自分たちで案を出すことにより、より一層日頃の業務に対し真摯に向き合う姿勢が高められるとしています。

最新情報をチェックしよう!