9月議会初日 補正予算案含む31議案上程

佐渡市議会9月定例会が今日9月8日から始まり、初日の本会議では一般会計補正予算案を含む31議案が上程され委員会に付託されました。

本会議では、はじめに会期を9月8日から9月27日までの20日間とすることを承認しました。
行政報告などに続き、令和5年度佐渡市一般会計補正予算案を含む31議案が上程されました。
計上された一般会計補正予算案は、既定の額に7億2,500万円余りを加え、総額およそ535億9,000万円とするものです。

主な補正内容は次の通りです。燃料高騰などで負担が増した家計の軽減を図る、プレミアどこでも商品券発行事業に2億円あまりを盛りました。
20%のプレミアがついた額面6,000円の商品券が1冊5,000円で販売されます。発行規模は3万冊で1人2冊まで購入可能になっています。
渡辺市長は燃料高騰などに合わせこの春から支援策を打ってきたが、今回は産業振興よりも多くの市民が活用してもらうことを想定していると述べました。
干ばつ被害の農地復旧支援には2,000万円をつけました。今後収穫作業をしていく中で露見していく被害に対しても対応していくとしています。佐渡市は現時点でひび割れなどを含む被害規模を概ね20ヘクタールと見込んでいます。

このほか太陽光発電による電力供給ができる避難所の整備など、自治体SDGsモデル事業におよそ2,300万円。
佐渡ポートラウンジに移住や企業誘致などの相談窓口を設置し、首都圏との恒常的な結びつきを強化する企業誘致・スタートアップ事業におよそ300万円を計上しました。
各議案に対する質疑では、令和7年4月を目途とした南佐渡中学校と赤泊中学校の統合に対する通学環境や生徒同士の交流について問う声が上がりました。
また、資材や人件費の高騰などでインフレスライドが適用されている新庁舎建設事業に対しても予算がかさんでいく懸念が示されました。

今議会では、新庁舎建設の建築工事契約金額を1億7,900万円余り増額する条例改正案が提示されています。
佐渡市は今後、電気や機械設備工事などでも、それぞれ3,500万円程度の増額を推定していて、現庁舎の改修工事費用もインフレの影響を精査しているとしました。
本会議で上程された請願、陳情は各常任委員会に付託され審議されます。
9月議会は、9月13日から一般質問が始まりますが、次期市長選への姿勢について問う質問があり、これまで態度を明らかにしてこなかった渡辺市長が続投を明言するのか答弁が注目されます。
一方、不適正な事務が調査チームにより報告された佐渡観光交流機構と市の関わりについても、議員数名が質問項目にあげていて、厳しく追求する場面も想定されます。

最新情報をチェックしよう!