高千家畜市場で秋の牛市

佐渡島内で育った牛をセリにかける牛市が11月2日、相川地区北川内の高千家畜市場で開催されました。

高千家畜市場での牛市は年に3回開催されていて、今年最後となる秋の牛市では、1歳未満の子牛132頭と成牛10頭、合わせて142頭がセリにかけられました。
セリには山形や岐阜など、県外の4業者を含む20の業者が参加し、牛の体格や血統を確かめながらセリ落としていきました。
セリの結果、子牛全体の1頭あたりの平均価格は、前回7月よりも7万3,000円ほど安値の45万7,923円。体重1kgあたりの平均単価は前回より231円安い1,841円と1頭当たりの平均価格に関しては、大幅に下落した結果となりました。

菊池敏畜産振興課長「肉質は問題ないと思います。ただ、夏の猛暑がかなり影響しました。牛の食欲が低下したことによって、脂の乗りなどが良くない牛が少し目立ちました。それに加えて全国的な価格の下落というのが大きな原因だと思います。」
また、世界情勢や円安の影響も価格が下がった要因の一つとして考えられ、繁殖農家の頭を悩ませています。
石塚順一さん「外国に輸出している肉がストップされたのと、餌代がものすごく高騰していて、もう倍以上になっています。生産者はとても困っているし、購買者も変動が激しいもんだから、このような相場になってるんだと思うんです。」

現在、新潟県や佐渡市が飼料価格の高騰対策などとして、島内の畜産農家に補助を行う中で、JA佐渡では今後、島外からの購買者に対しても何らかの支援策を講じたいとしています。
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