次年度おけさ柿生産へ意識統一

JA佐渡管内のおけさ柿生産者を対象に、今年度の生産実績や次年度の対策などについて意識を統一するおけさ柿の生産者大会が、2月7日畑野地区で開催されました。

生産者大会ではまず、令和5年度のおけさ柿の生産実績による表彰が行われ、出荷量別にLサイズ以上の比率と、最優良の赤秀品の比率の条件を満たした上で最上位者が表彰されました。
300コンテナ以上の部は、新穂支部の須田勝洋さん。100コンテナ以上300コンテナ未満の部は新穂支部の村田喜之さん。50コンテナ以上100コンテナ未満の部は両津支部の髙橋孝夫さん。また特別表彰を新穂支部の川上龍一さんが受賞しました。企画品出荷者の割合で決まる支部表彰は新穂支部が受賞しました。
髙橋孝夫さん「持続させなきゃダメですね。新しいこともやってみます。いいことを取り入れて、まだまだいろんな方法があると思いますのでこれからが楽しみです。」

また、JA佐渡からは生育・出荷経過や販売実績などが説明されました。
令和5年度は、夏の高温により大幅な着色遅れが懸念されたため、収穫基準を緩和し早期収穫が促されました。
特に刀根早生は、日焼け果や小玉から数量限となり、中央選果場全体の集荷量は26,015コンテナで、豊作だった前年の68%にとどまりました。

一方で、競合の和歌山県の刀根早生始め、りんごや梨などの秋果実が猛暑により品薄になったため単価は上がり、全体の販売高は前年比108%となりました。
また、次年度の取り組みとして羽茂管内の生産者との技術交流や、おけさ柿担い手育成塾を担い手育成のため継続すると同時に、行政と連携し新規就農希望者へも広く呼びかけるとしました。
また、後半には公益財団法人羽茂農業振興公社の若林直樹事務局長によるおけさ柿の産地維持をテーマにした講演が行われました。

講演では生産の実務的な話も飛び交い、参加者は今後のおけさ柿生産への意欲を高めていました。
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