部活動の段階的な地域移行に向けた協議会

中学校の部活動を、段階的に地域に移行していく仕組みを構築するための協議会が、6月29日畑野行政サービスセンターで開かれました。

この協議会には学校関係者のほか、佐渡市スポーツ協会や佐渡文化財団などの役員が参加しました。
教職員の負担軽減や部活動における生徒の活動機会確保のため、中学校では休日の部活動を段階的に地域のクラブチームなどに移行する取り組みが進められています。
新潟県では、令和7年度を目途にした休日の部活動の完全な地域移行が目標とされています。
これを受け、今日開かれた地域クラブ活動推進協議では、佐渡市が今後実施する予定の中学校における休日の部活動の地域移行の計画が説明されました。
協議会によりますと、佐渡市では今後地域クラブ活動として毎月第3日曜日に島内の中学校や文化施設を会場として、スポーツや文化活動を行うとしています。
種目は、バスケットボールやバドミントンなどの運動競技のほか、ダンスや写真教室などの体験型の活動も予定していて、生徒は好きな種目を選択しクラブ活動を行います。
これらの活動の実施主体となるのは、佐渡バスケットボール協会やウィンドアンサンブル佐渡など、佐渡のスポーツや文化活動を支援する地域団体です。
この取り組みにより、部員数の不足などで思うように部活に取り組むことができない生徒たちに幅広く活動の機会が与えられるほか、学校における休日の部活動の地域移行推進につなげたいとしています。
説明を受け協議会の委員からは「指導者不足にならないか」また、「競技団体が指導に当たることで勝利至上主義にならないか」などの質問が上がりました。
これに対し市の担当者は、「計画を実施する上での指導者の確保はできている。今後は、地域団体から派遣される講師に向けた研修を行い、指導方針や安全管理について方向性を共有していく」としました。
今後は保護者への説明会を行い、実施主体との最終的な調整を図った上で、9月から佐渡市での地域クラブ活動が開始される見込みです。

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