諏訪神社例大祭に向け有志で万燈づくり

春祭りのシリーズです。このシリーズでは、祭りにかける地域の人たちの想いなどをお伝えします。今回は、あさって27日に行われる、佐和田地区河原田の諏訪神社例大祭に向け万燈づくりに励む地域の人たちを取材しました。

夜道を照らす色鮮やかで迫力ある万燈。
河原田地区では、コロナ禍前まで諏訪神社の例大祭に合わせて万燈まつりを開催。
各町内会が趣向を凝らした万燈を手作りして例大祭を盛り上げていました。

しかし、担い手不足などから実行委員会が解散したため、今年は万燈まつりは開催されません。
そんな中、万燈の明かりで例大祭を盛り上げ、子供たちに地域のお祭りを楽しんで欲しいと立ち上がったのが有志で万燈を制作するグループです。先週19日は、おめでたい鯛をモチーフにした万燈づくりに急ピッチで取り組んでいました。
この有志の会の発起人は、山田和敏さんです。
町内に関わらず有志を募り、万燈を作ろうと思い立ったのは、自身が幼い頃に経験した祭りのにぎやかな思い出からでした。
これまでの町内会での参加とは異なり、有志の会で参加するため万燈を乗せる山車や万燈を手作りするための材料もすべて一から揃える必要がありましたが、山田さんの想いに賛同する地域の飲食店や企業などから寄付が集まったそうです。
有志で集まったメンバーのほとんどは、コロナ禍前の万燈祭りで2年連続優勝を果たした町内のメンバーだそうで、この日も手際よく作業を進めていました。
「子どもたちに地域の祭りの良さを感じてほしい。」その想いで取り組む万燈づくり。
 当日は、優しい光が祭りの夜道を照らします。
一方、これまで万燈祭りに参加していた町内会単位で唯一、今年も万燈を手作りするのは本町常会です。
昨年も万燈祭りが開催されないなかで、唯一万燈を出し例大祭を盛り上げました。
今年は昨年からよりパワーアップし、戦国武将徳川家康をモチーフに迫力ある万燈を制作しています。
この日も、指揮を取る哥茅裕さんを中心に綿密に話し合いを重ねながら、作業を進めていました。
 祭り前の1ヶ月間は、毎日作業を行いますが、期間中は万燈製作と合わせてお酒を酌み交わす場が町内の人々の交流の機会になっていて、それこそが祭りの醍醐味だと言います。
力を合わせ絆を深める機会を失いたくないと、町内会で唯一万燈づくりを続ける本町常会
 祭り当日は、町内の人の力を結集した迫力ある万燈が街を練り歩きます。

河原田の諏訪神社例大祭はあさって27日に行われます。
当日は、夜7時頃から河原田本町商店街周辺を万燈が練り歩きます。

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