芝浦工大生が木製ワゴン製作 こども園に寄贈

佐渡市と連携協定を結ぶ芝浦工業大学の学生らが佐渡での実習の一環で製作した木製のワゴンを市内のこども園に寄贈しました。

現在相川地区を中心に実習を行っている芝浦工業大学の蟹澤研究室では、園児たちに木に親しみを持ってもらおうと木育プロジェクトに取り組んでいて、今回は相川こども園でおもちゃなどをしまうために使う木製ワゴンの製作に取り組みました。
相川こども園は、相川幼稚園、相川保育園を統合し、令和4年4月に新設。佐渡産の木材を使った温かみのある内装に仕上げられていますが、一部の机や収納用具などは、旧相川幼稚園の鉄製のものを使用していました。

今年4月に佐渡を訪れ、そのことを知った学生らは、こども園に合ったものを提供したいと、園側の要望などを聞き、木製ワゴンの製作を決めました。
学生らは、7月末からおよそ2週間佐渡に滞在し、木製ワゴンの製作に取り組みました。製作は、設計やデザインなど全ての工程を学生たちが手がけます。
また、木材は佐渡産の杉を使用し、組み立てには、釘やネジを使用しない安全で丈夫な作りになっています。
昨日14日には、完成した木製ワゴン5台が相川こども園に寄贈されました。
木製ワゴンは、幅80cm、高さ90cmほどの大きさで、園児たちに親しみを持ってもらいたいという思いから、それぞれのワゴンには、クマやウサギなど動物のプレートが取り付けられています。
また、ワゴンの天板は取り外すことができ、ホワイトボードのように使用することができます。
ワゴンは、学生たちの手で実際に使う園児たちの部屋に運び込まれました。
そのほか、玄関の下駄箱に置く組の名前が記されたプレートも併せて贈られました。
最後には、お盆明けに登園する園児たちに宛て、ワゴンの天板に学生たちがメッセージを残しました。
髙田貴代香さん「このプロジェクトの納品まで行って、ちょっと安心したホッとしたって思いと、何よりも先生方が喜んでくださったので、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。学生だけで完結するのではなく、園長先生、佐渡市の方、先生、たくさんの大人の方と接して、いろいろ学ばせていただいたので、学生ではあるんですけど、実践的な経験がすごくついたなと思ってます。元気に楽しんで使ってもらえたら嬉しいです。」
学生らは、佐渡での滞在期間中、ワゴン製作のほか相川地区の住宅の窓格子の製作や、子どもを対象とした木工教室なども行ったということです。

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