沢崎でキャンプイベント 祭りにも参加

9月23日、24日の2日間、灯台と地域の持続可能性をテーマにした体験型のキャンプイベントが小木地区の沢崎集落で開催され、参加者らが雄大な自然や地元の文化に触れました。

このイベントは、地域に現存する灯台の新しい利活用モデルを模索する事業を行う日本財団「海と日本プロジェクト」の助成を受け実施されたものです。
イベントは沢崎鼻灯台の周辺にテントを設置し、2日間のキャンプを行うほか、普段入ることができない灯台に登ってガイドを受けたり、地域の課題解決に取り組む体験型になっていて、今回は島内外から17人が参加しました。
今回人手不足が課題になっている沢崎集落の沢崎まつりに、その準備から参加し大獅子の組み立てなどを地域住民らとともに行いました。

沢崎まつりは神石神社の礼祭で、無病息災を願って大獅子が神社に奉納されるほか、まつりの2日目には、集落を半日かけて門付けします。
新型コロナの影響で4年ぶりの開催となった今回は、地元の文化に触れてもらおうと参加した小木小学校の児童の誘導のもと、大獅子が集落を練り歩きました。
地域住民「今回は、人も、幣束振りも多いんで、獅子に入る人も余計にやる気が出ていて、本当にいいですね。一緒に祭りを盛り上げてくれる人たちがいて、こっちもやる気にもなりますし、みんなで楽しみたいですね。」

沢崎集落の大獅子は、頭と尾っぽがそれぞれ別の意思を持っていて、途中頭の意図しない方向に尾っぽが暴れ、祭りを終わらせまいとする姿が特徴的です。時折キャンプの参加者も大獅子の中に入り、集落の家々およそ30軒を門付けしました。
門付けが終盤に差し掛かると、大獅子の尾っぽが勢い余って、海に落ちるという祭り恒例の場面も。地域住民やイベントの参加者らは、例年より多くの人で賑わった祭りを、心ゆくまで堪能しているようでした。
外国からの参加者「キャンプした場所(灯台周辺)はとても美しかったし、この祭りは自分がいままで見てきた祭りと全然違っていて、異文化交流という意味でもとてもいいプログラムだと思いました。」

佐藤博総代「人の手を借りなくては祭りができないくらい人口が減少してしまってちょっと寂しいです。こういうやり方でもって盛り上がっていただいて、本当にありがたかったです。こういうイベントをきっかけにして、少しでも昔の賑わいが戻ってくれたら本当にありがたいですね。」
イベントを企画した株式会社アクトインでは、来年3月頃にも灯台と地域の課題解決を掛け合わせたイベントを沢崎集落で開催したいとしています。

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