正月飾り門松をオリジナルの材料で

新年を前に、縁起物の正月飾りや門松を様々な部材を使って制作する男性を取材しました。

お正月を華やかに彩る門松。実はこれ、紙の切れ端や捨ててしまう部材を使って作った手作り品です。
制作するのは、御年91歳の高野昇さんです。表具屋の職人だった高野さんは、襖紙などの材料が巻いてあったダンボール地の芯の部分を切り、竹に見立てて門松を製作することを思いつきました。
昨年、車の免許証を返納してからは、自宅に併設している作業場にいることが多くなり、これまでの表具制作で出た材料を使い、作品作りに没頭しているという高野さん。

手慣れた手つきで作業をします。門松を作ろうと考えたのは、数年前だということですが、形にしたのは今年が初めて。試行錯誤を重ね、美しく見えるよう細部までこだわっています。
高野昇さん「角度がそろわんと綺麗にいかない。角度を切るのに苦心した。」
そんな高野さんの作業場を見渡してみると、そこには余ったものを活用した様々な手作り品がありました。

実用的な封筒やしおり、ひ孫を喜ばせるためのこんなおもちゃまで。湧き出るアイディアは留まることを知りません。
門松の顔となる華やかな飾り物も余り紙を使い手作りしたものです。手先を器用に使い仕上げています。制作した作品は、福祉施設に贈ったり希望する人に譲っているということで、もらった人の喜ぶ顔が励みだということです。
高野さんが制作した門松は、手にした人を笑顔にしてお正月を華やかに彩ります。
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