市長定例記者会見 世界文化遺産登録祝う関連事業経費報告

佐渡市は6月議会に上程する補正予算案に世界文化遺産登録を祝う関連事業経費を計上しました。佐渡の金山は、ユネスコの諮問機関イコモスにより「記載」の次の評価となる「情報照会」が勧告されましたが、祝賀事業を盛り込むことで7月の本登録に向け、国や県、市が一体となり取り組む姿勢を改めて示しました。

6月10日に開かれた市長定例記者会見で渡辺竜五市長は、6月14日から始まる6月議会に世界遺産登録を祝う関連事業経費を補正予算として計上することを報告しました。
金を運んだ沿線地域である相川や鶴子などを4地域で、祝賀関連イベントを開催する予定です。
また、登録決定を契機とした県内自治体との連携事業では、小千谷市から黄金とプラチナの錦鯉が寄贈されることも明らかにしました。きらりうむ佐渡など2か所に設ける水槽設置費用が計上されています。
イコモスから資産範囲の修正や商業採掘の永久放棄を求められていますが、市長は国や県と方向性を協議し、市ができることは全力で取り組むとした上で、市民にもこの勧告を契機により登録に向けた機運を高めていってほしいと呼びかけました。
補正予算関連ではこのほか、観光客の増加が見込まれる7月末から1ヶ月間、一般ドライバーが自家用車で旅客を有償で運ぶ「佐渡版ライドシェア」の実証調査事業経費が盛り込まれました。
タクシー不足を解消するため、市が実施主体となり事業者から運営サポートを受けます。予算の議決後、事業者と一般ドライバーとの契約や運送に係る国への登録を経て実施予定で、6月10日から6月28日まで事業に参加する一般ドライバーを募集しています。
会見ではこのほか、今年10月に鬼太鼓をテーマにした日本フィルハーモニー交響楽団による公園が開催されることが述べられました。
ステージの大きさの関係でフルオーケストラは難しいとしましたが、プロによる本格的な演奏を生で聴ける貴重な機会に市長も期待を寄せていました。

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