冬の交通確保にむけ除雪会議

本格的な冬の到来を前に、除雪作業の注意点などを確認する佐渡市冬期道路交通確保会議が、11月14日トキのむら元気館で開かれました。また、今年度から新たに導入される除雪運行管理システムの説明会も合わせて開催されました。

この会議は、今シーズンの除雪作業において効率よく安全に作業ができるよう、留意事項などを確認するもので、委託業者およそ90社が参加しました。
はじめに佐渡市建設課から「昨年は大雪での倒竹、倒木により長期停電が発生し市民生活に大きな影響を与えた。今季は暖冬で日本海側の雪が少ないと予想されているが、しっかりとした雪の備えをしておく必要がある」と事前の路線確認やパトロールの強化を呼びかけました。
また、佐渡警察署からは、冬の事故は気温が下がる朝夕に多いため、速度を落とす、車間距離を空けるなど、細心の注意を払って作業をすることが求められました。

東北電力ネットワークからは、電柱が倒れているところは無理に作業せず、雪の状況に応じて除雪をしてほしいと参加者に伝えられました。
また、当日は今年度新たに導入される「除雪運行管理システム」の説明会も合わせて開かれました。
このシステムは、除雪作業をする人がGPSの付いた端末を携帯することで、作業情報や稼働時間、除雪状況などが記録できるようになっています。

参加者は、担当者からシステムの利用方法について説明を受け、実際に機器を操作していました。
参加した業者「初めてのことなので戸惑ってます。これから勉強しなくてはと思いました。使えるようになれば、今までの事務作業がおそらく半分ぐらいで済むんじゃないかと思うので、そこはとても期待しています。」
佐渡市は、道路除雪延長およそ1,120kmのうち97%ほどを業者に委託していて、これまで業者から送られた作業日報を見て、集計作業などを行っていました。

このシステムを導入することにより、日報の作成や業者との確認作業が軽減され、効率化が期待されます。
除雪運行管理システムは3年計画で導入され、今年度は全体の半数にあたる100台の導入を計画しています。
仲川勝敏課長「このシステムを導入することによって、除雪業者さんの労務を少しでも軽減させられるということと、運行状況を正確に捉え、対価の請求を速やかに出していただけるというところを期待しております。雪がどのくらい降るかは、なかなかつかめないところはありますが、今回の会議を境に除雪ルートを点検していただいて、支障になる竹や木がありましたら切っていただく、あるいは市の方に情報提供いただき、私たちも除去していきたいと考えております。」

参加者は、今シーズンの道路の安全確保に向けより一層意識を高めたようでした。
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