佐渡中等生がオンライン交流で地域の魅力紹介

新潟県内の中等教育学校が、地域の魅力などを紹介しあうオンライン遠隔授業が9月21日、佐渡中等教育学校で行われました。

この日のオンライン遠隔授業に参加したのは、新潟県内にある県立の中等教育学校全6校の2年生およそ400人で、佐渡中等教育学校からは2年生36人が出席しました。
この取り組みは、少子化などが進む近年、似た環境にある学校が協力、交流を行う事で子どもたちの交友関係を広げて欲しいという目的で、今年度から新潟県が実施しているものです。
今年7月には、県内の中等6年生、8月には5年生など担当の学校の生徒が地域の魅力などを紹介し、オンライン上で交流を行ってきました。

今回は、佐渡中等教育学校の2年生が今年4月から総合学習の中で地域の魅力など班に分かれて調べてきた内容の学習発表を行いました。
能楽について調べた班では、佐渡には日本の能舞台の3分の1が集まっていて、かつては200棟以上の能舞台があったが、現在はおよそ30棟と減っている事をはじめ、魅力や特徴なども取り上げました。
鬼太鼓を取り上げた班は、鬼太鼓の起源や種類について実際にその動画などを使いながら紹介しました。

また、佐渡奉行所を調べた班でも、自分たちで取材や撮影をした動画を見せながら、金の選鉱工程や施設の特徴なども説明していました。
それぞれ8班に分かれた生徒たちは能楽、宿根木、無名異焼、佐渡奉行所、人形芝居、金銀山、民謡、鬼太鼓と気になったテーマを調べ、魅力はもちろん保存、継承していくためにはSNSで紹介するなどして多くの人に知ってもらい興味を持ってもらうことが大切であるなどの提案も行いました。
そして、各班の発表後には、発表を聞いた学校の生徒から「自分たちにできることはあるか?」などの質問があがり、佐渡中等の生徒は佐渡に訪れてもらったり、興味を持ってほしいなどと回答していました。

その後は個人用のタブレット端末を使い、各学校で現在取り組んでいる学習をグループごとに紹介しあいました。
なお、来年3月まで学年別に県立の中等教育学校のオンライン遠隔授業が予定されていて、県では来年度以降の実施も検討していきたいとしています。

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