二宮神社能舞台 火災で全焼する被害

佐渡市の有形文化財に指定されている佐和田地区二宮の二宮神社能舞台で、8月4日午前、火災が発生し能舞台などを全焼しました。

8月4日、午前10時頃、佐渡市消防本部に二宮神社の能舞台が燃えていると近隣住民から通報があり、消防車両7台が現場に駆けつけ消火活動が行われました。
火は通報からおよそ1時間後に消し止められましたが、舞台へとつながる橋掛かりを含めた能舞台1棟が全焼しました。

なお、この火災によるけが人はいません。
二宮神社能舞台は、幕末から明治初年頃にすでに存在していたと思われる茅葺き屋根の能舞台で、当時の建築様式と舞台構造を伝える貴重なものとして平成16年に佐渡市の有形文化財に指定されています。
おととし11月には、二宮神社の拝殿や本殿などが放火により全焼しましたが、能舞台は被害を免れました。
先月下旬には、舞台につながる橋掛かりの雨漏り修復工事が完了したばかりで、8月19日には、薪能の開催を控えていました。
度重なる火災により、地域が守り続けた文化財が消失し地域住民も肩を落としていました。
警察は、出火原因などについて現在捜査を進めています。

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