ローカルイノベーションプログラムin佐渡

1月22日、昨年9月から行われてきた新潟大学の学生などが佐渡の課題解決に取り組むプロジェクトの最終発表会が行われました。

ローカルイノベーションプログラムin佐渡は、株式会社NTT DXパートナーと佐渡市や新潟大学などが連携し、昨年度から行っているもので佐渡市の課題解決や若者の移住促進などを目標に、新潟大学の学生などが社会人の支援を受けながら、アイディアを創出するプログラムです。
昨年9月に行われた佐渡島内での3日間の滞在プログラムを始めとして、学生らは島内での体験活動や島民への聞き取りなどを通じ、新たな事業創造を目指して取り組んできました。
この日行われた最終発表会では、学生らがおよそ5ヶ月にわたり取り組んできた佐渡市の課題に対する企画などについて報告が行われ、市長賞と参加者らの投票で決まる共感賞が決定しました。

市長賞は❝さどんでこNFTprpject❞と題した案が受賞しました。
佐渡の鬼太鼓について問題点として人手不足や資金不足が挙げられるとし、継続的に関われるコミュニティを作ることで関係人口を増やし、鬼太鼓の担い手になる人を育成することを提案しました。
その上で、唯一性を持ったデジタルデータ NFTの購入者によるコミュニティの形成を提案しました。

コミュニティ内の事業に参加したり、佐渡の現地に行くことで取得したポイントや現金を用いて、NFT上でアートを進化させることができます。
これにより佐渡島内へ実際に足を運ぶ機会が生まれるとして、ターゲットや市場規模を定めた上で鬼太鼓の文化継承、発展を目指すとしました。
共感賞は、❝さどっく❞ 新潟県佐渡島での宿泊型人間ドックと題した案が受賞しました。

佐渡市の課題である冬の期間の観光客が少ないことや通年観光の仕組みづくりをテーマに、人間ドックで佐渡に来島する機会を創出し、観光客が佐渡市の人と知り合う体験や毎年来島するオーナー制を実現する佐渡×人間ドック❝さどっく❞を提案しました。
トライアルとして社会人を対象にオーナー制の体験や島内の人間的に魅力がある「濃ゆい人」との交流を実施し、結果を踏まえた上で収益予測や実装スケジュールなどを示しました。
そのほか、島内の竹の活用や社会人グループの豊かな経験を活かしたアイディアなどが発表されました。

片桐大佑さん「実現する上での一番大きな課題は、人間ドックの枠の拡大だと思います。そのことに関しては、佐渡市さんや両津病院さん、検診センターさんと話し合いを重ねて、枠の拡大をしていくということと、サンフロンティア佐渡さんと事業を一緒に協力してやっていきたいと考えているので、サンフロンティア佐渡さんと話し合いを重ねて、企業への営業もやっていきたいと思ってます。」
今年度のプログラムは今回の発表会をもって終了しましたが、NTTDXパートナーは、今後も、学生らのアイディアを実現したいという意欲を支援していくとしているほか、来年度も同様のプログラムを実施し地域活性化と学生らの学びの機会を設けていきたいとしています。
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