「佐渡島の金山」追悼式 韓国政府や遺族は参加見送り

今年7月に世界文化遺産登録を果たした「佐渡島の金山」について、金山で働いた全ての労働者のための追悼式が11月24日に開かれました。しかし、参加予定だった韓国政府代表や金山で労働していた朝鮮半島出身者の遺族は、参加を見送りました。

11月24日、相川開発総合センターには県内外の日本のメディアのほか、韓国など海外メディア合計28社が詰めかけ、今回の追悼式の注目度の高さが現れていました。
この追悼式は、佐渡の金山の世界文化遺産登録を機に実施されたもので、新潟県、佐渡市のほか、佐渡を世界遺産にする会など民間団体からなる「佐渡島の金山」式典実行委員会が主催となって行ったものです。
会場には日本政府を代表して参列した生稲晃子外務大臣政務官をはじめ、花角秀世知事、渡辺竜五市長など参列者が続々と到着しますが、直前に韓国政府の代表が参加を見送ったことで空席が多く見られました。
韓国政府代表など関係者が参加を見送った要因として、一部韓国メディアでは日本政府代表として参列した生稲外務大臣政務官が過去に靖国神社を参拝したことなどが報じられています。
式では、主催者側を代表し佐渡を世界遺産にする会の中野洸会長があいさつを述べたあと、花角知事、渡辺市長そして、来賓として生稲外務大臣政務官が挨拶しました。
その後、国内外の多くのメディアが注目する中、参列者が献花台に花を供えていきました。
式後には、主催者側として渡辺市長と中野洸会長がインタビューに応じ、韓国側関係者の参加見送りについて残念な胸の内を覗かせました。
記者からは、労働者の人数や名前が具体的に示されなかったことについての指摘や、朝鮮半島労働者について本当の追悼式としての疑問が残るなど、厳しい質問が上がりました。
なお、追悼式への参加を見送った韓国政府の代表らは11月25日、佐渡市内で独自に追悼式を行ったということです。

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