高級果物ル・レクチェの収穫始まる

贈答用などとして人気の高いル・レクチェの収穫が始まりました。

金井地区中興の赤塚良和さんの畑では、今日も収穫作業が行われていました。赤塚さんは、およそ10アールの畑でル・レクチェを栽培していて、先週末から収穫が始まりました。
ル・レクチェは西洋ナシの一種で、豊かな甘みと芳醇な香り、とろけるような舌触りが特徴で、高級フルーツとして贈答用などとして人気ですが、栽培の難しさから幻の洋梨とも言われています。
新潟県の気候が栽培に適しているとされ、全国のル・レクチェの生産量のおよそ8割を新潟県で占めています。

金井地区では佐渡島内でも先駆けて平成元年頃に苗木を植え、現在でも10軒ほどの農家が栽培に取り組んでいます。
身が傷つきやすく病気も多いため、一つ一つに袋掛けをして丁寧に育てています。無事に収穫を迎えられることにほっとしつつ、今年は気候の影響で苦労もあったといいます。
赤塚良和さん「今年は雨が少なかったから初めて水もやってみたし、病気が出たもんだから出荷した後に影響が出ないかちょっと心配だね。」

気候の影響はあったものの、例年に増して甘みは強い実に仕上がっていると言われているそうです。
今日は金井地区の農家で選別作業も行われていました。身に傷などがないか一つ一つ袋を開けて確認します。
そして、サイズ別に分けますが、1つ1つ重さを測るのは大変な作業のため、コンテナから実を取り出すと、差し引かれた重さからサイズがアナウンスされるよう設定した機械を使い、手際よく作業に当たっていました。

ル・レクチェはこのあとおよそ1ヶ月ほど追熟させ、11月下旬頃に店頭に並びます。
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