無農薬・無化学肥料米 給食で提供開始

12月7日から1か月間、島内の小中学校などで無農薬・無化学肥料で栽培されたお米を給食で提供する取り組みが始まりました。

口いっぱいにお米を頬張る児童たち。この取り組みは、子供たちに有機農業や地元の食材について理解を深めてもらおうと、佐渡市が実施しているものです。
昨年6月に1回目が実施され、2回目となった今回は、佐渡産のコシヒカリおよそ5tが3,000人ほどに提供されます。
今日の献立は、イナダの塩焼き、煮合え、さつま汁など、佐渡の食材を使ったものが並びました。

児童たちは、普段給食で食べるお米との違いを感じながら、ゆっくりと味わっていました。
児童「いつもよりご飯がおいしく感じました。甘さを強く感じておいしかったです。」
また、この日は佐渡市農業政策課の中村長生さんによる食育授業も行われました。

中村さんは、一般的に行われる、慣行栽培のほかに、農薬の使用回数を半分以下に減らした減減栽培。農薬や化学肥料を使わず、酢などの自然由来の資材を使う無無栽培があると説明し、これらの栽培方法は環境に優しく生き物を守ることにつながると話しました。
また、今年の夏は、雨が少なく高温だったことでお米が割れたり白くなるといった影響が出たが、味は変わらないため安心して美味しく食べられると児童たちに伝えていました。
中村長生課長補佐「お米を食べる量が減ってきていますので、これを機会に興味を持っておいしくいっぱい食べていただけるような授業をさせてもらいました。」

佐渡市は、今後も定期的に無農薬・無化学肥料米の提供や食育授業を実施し、有機農業の認知を広げていきたいとしています。
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