旧若林医院 登録有形文化財へ

11月24日、国の文化審議会が開催され、畑野地区の旧若林医院について、登録有形文化財建造物へ登録するよう答申が出されました。

旧若林医院は、内科医の若林驚之が大正2年頃に料亭を譲り受けて開業したとされる元診療所です。
一般社団法人佐渡古文化保存協会が2019年に買い取り、修復工事などを行ってきました。
日本館と西洋館が接続されたL字型の建物の名称を旧若林医院日本館、旧若林医院西洋館として、今回国土の歴史的景観に寄与しているものという基準から、登録有形文化財建造物登録への答申が出されました。

日本館は南側に大小の玄関を設け、内部は北東を土間の診療室とし、2階には座敷が3室あります。ガラス戸を多く用いた外観が特徴的です。
西洋館は、1階に和室、2階に洋室があり、通りに面したスティックスタイルの外観が地域景観を作っています。
今回の登録を受け渡辺竜五市長は、一般社団法人佐渡古文化保存協会のご尽力によって数年かけて行われた民間主導での登録申請は、今後登録される建造物の模範にもなるものと考えております。佐渡の歴史や地域の人の営みを伝える特徴的な建造物として旧若林医院日本館、西洋館が地域活動の拠点などに活用されることを期待していますと述べました。

なお、登録は答申後に行われる、官報告示をもって正式決定となり、決定すれ佐渡市に所在する登録有形文化財建造物は77棟となります。

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