小木直江津航路活性化に向け政策提案

上越市と佐渡市の職員が小木直江津航路の利用促進や活性化策についてプレゼンをする提案会が10月17日に開かれました。

今回開かれた会議は、上越市とリモートでつなぎ実施され、渡辺竜五市長や上越市の中川幹太市長のほか、市職員が参加しました。
上越市と佐渡市は、今年7月から木直江津航路の利用促進と広域観光をテーマに職員の交流事業を実施しています。
各市の職員は4人1組でグループになり、これまでお互いの市を視察したり課題や改善点を話し合あったりして交流を図ってきました。

今回の会議では、4つのグループが小木直江津航路の活性化策についてプレゼンを行いました。
このうち、乗船率を上げるための取り組みとして、船上にバレルサウナと呼ばれる、樽型のサウナを設置し、およそ2時間40分の移動時間を楽しんでもらうという案が上がりました。サウナに注目する若者や起業家が増えている背景から、サウナをきっかけに人の交流や移住が生まれることを狙いとしています。
また、背合(せなごう)のバス停や江積(えっつみ)のブランコなど何気ない風景がSNSで話題となっていることに注目したグループは、スムーズに観光できるようSNSスポットの場所や行き方をまとめたマップを制作することを提案しました。

渡辺市長と上越市の中川市長は、それぞれのグループの発表に対し、良かったところや改善点を伝え、政策の実現につながるようアドバイスをしていました。
渡辺竜五市長「今日の政策をブラッシュアップしながら、本当の意味で来年の上越さんと連結した政策に結びつけられるかどうか、まだ事業としてはもうひとひねりだと思います。それをやっていただきながら、来年以降もこういう形でどんどん人を変えながら交流をしていきます。来年は敦賀まで新幹線が伸びるわけですので、大チャンスになると思ってます。新幹線の大量輸送を上越まで引っ張ってきながら、佐渡に来ていただく。そういうところを考えていただきたいと思いますね。」
このほか、佐渡市と上越市のサイクルツーリズム圏を形成し、日帰り観光客へのおもてなしプランを作成することや、カーフェリーこがね丸を千石船のようにラッピングするといった案も出されました。
佐渡市と上越市は、今回発表された提案について話し合いを行い、優秀な提案は令和6年度の予算化を目指すとしています。
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